第5章 「花の精の占拠事件 ― 妖精島、工事開始5秒で地獄と化す」
妖精島に、ついに魔界から運び込まれた工事用重機が入った。
巨大なショベル、杭打ち機、測量ドローン、資材運搬ゴーレムまでフル装備。
島の誰も見たことがない“文明の塊”が上陸する。
■ 工事開始直前
現場監督のゴブリン現場監督
「よしっ!
重機、点検ヨシ!
安全確認ヨシ!
妖精チェック……ゼロ! 今がチャンスだ!」
タクミ
「やっと工事できる……! 何日かかったんだよ!!」
ヴァン
「妖精がいないだけで、こんなに平和……感動しそうだ」
カーミラ(砂浜でコーヒー)
「今日こそ工事できるといいわね……」
ガガガガガガガガガ……!
デカい杭打ち機が、地面へ試し打ちの準備に入る。
ゴブリン現場監督
「さぁ! 打つぞおおおお!!」
ヴァン
「ついに……リゾートの第一歩だな!」
タクミ
「感動の瞬間――」
\ヒュンッ/
(花びらが舞った)
タクミ
「……ん?」
次の瞬間
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花の精の大群が、地面から爆発的に湧いてきた。
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花の精たち
「キャー♡ この振動、最高♡」
「土地、起きた♡ 今日から住む♡」
「杭? それ、私たちの家の柱にしてね♡」
タクミ
「出たあああああああ!!!
“勝手に住み着く妖精族”ーーーッ!!!」
重機 VS 花の精 (誰がこんな戦い望んだ)
【ショベルカー】
ショベルカーが土をすくう
→ 花の精がスコップの中で寝る
花の精
「ふかふか♡ 新築ベッド♡」
操縦ゴーレム
「……作業不能」
【杭打ち機】
杭を立てる
→ 花の精がその上でポーズをとる
花の精
「はい♡ インスタ映え♡」
ヴァン
「いやインスタないだろこの世界……!」
【資材運搬ゴーレム】
材料を運ぶ
→ 花の精が材料の上でピクニック
花の精
「木の香り♡ おいしい♡」
カーミラ
「食べ物じゃない」
花の精のリーダー
「あなた、今日から私たちの“地代管理人”ね♡」
タクミ
「聞いてない! 契約してない!!」
花の精
「さっき私が
“今日からよろしくね♡”
って笑ったでしょ?
あれ契約♡」
タクミ
「笑顔で契約成立文化やめろォォォ!!!」
ミラ
「タクミ様〜!
花の精って妖精の中でもトップクラスに可愛いんですよ!
しかも! 詐欺能力が高いんです!!
最高じゃないですか!!」
タクミ
「やっぱりお前、妖精島向いてるタイプだよね!?」
ミラ
「詐欺文化を学んで成長したいです!」
タクミ
「成長の方向性が間違ってる!!」
最後、島全体が騒ぎ出す
花の精A
「今日からここに住む♡」
花の精B
「タクミ管理人♡ 家賃よろしく♡」
花の精C
「重機もらう♡ 可愛い♡」
タクミ
「重機盗まれたぁぁぁぁ!!!」
ヴァン
「リゾート建設、0メートルも進んでいない……!」
カーミラ
「……妖精、強すぎ」
タクミ、島上陸5日目にして
まさかの“花の精の家賃管理人”へ就任。
タクミ
「不動産開発しに来たのに……
なんで妖精の不動産管理をしてるんだ俺……?」
ミラ
「タクミ様♡ 次は“花の精の固定資産税”ですね!」
タクミ
「そんな制度ないから!!」




