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12/12全話完結【ランキング32位達成】累計3万3千PV『異世界不動産投資講座~脱・社畜28歳、レバレッジで人生を変える~』  作者: 虫松
第十五部 妖精群島開拓編

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第4章 「妖精少女ルーナ登場 ― かわいいけど詐欺師」

妖精群島の奥地。

花畑の光が揺れる中、ひとりの小さな妖精がふわっと現れた。


ルーナ

「コンニチハ、タクミサン♪

 ワタシ、ルーナ。カワイイ妖精デス。

 あなた、オカネ、ワタシにアズケマセンカ?

 ゼッタイ、バイにシテカエシマスヨ♪」


タクミ

「言い方が完全に詐欺!!

 “絶対倍に返す”って開口一番で言う奴は100%詐欺!!」


ミラ(冷静)

「※他人にお金を預けてもお金は増えません。むしろ無くなります」


ヴァン

「闇の誘惑…この島の詐欺は、可愛さすら武器にするのか…!」


カーミラ

「……倍にして返す、の時点でアウト」


ルーナはニコッと微笑む。

その瞬間、タクミが後ろ向きに3メートル飛んだ。


タクミ

「しまった!笑顔だけで資産没収の呪いが発動する島だった!!」


ルーナ

「タクミサン、シンパイスル必要ナイデス。

 “カイケツシマショウ”

 契約書、ミルダケ、ヨイデス」


タクミ

「“見るだけ”で契約が成立するんだよここは!!」


ミラ

「対策を思い出してください。

 ● 妖精の目を見ない

 ● 書類は黒塗り眼鏡で見る

 ● 微笑みには無表情

 ● 会話はすべて“持ち帰りで”」


タクミ(必死)

「そ…その件、持ち帰りで!!」


ルーナ

「アラ、ザンネン。

 デモ、“アズケルキニナッタラ”、ルーナ、ここイルヨ♪」


タクミ

「絶対に預けねえ!!!」


ミラ(冷静に補足)

「※嘘つきほど“証拠があります”と言い出します。

 ※税金の話を曖昧にしたら詐欺確定です。

 ※質問と答えが一致しない人は大体嘘つきです」


ルーナ

「タクミサン、シンパイムヨウ。

 “証拠ノデータ”タクサンアリマスヨ?(ニコッ)」


タクミ

「出た!!一番ヤバい“証拠あります詐欺”!!!

 ミラ!もう帰ろう!!」


ミラ

「最高にワクワクしますね!」


タクミ

「どこにテンション上がる要素があった!?」

ワンポイント解説


■ ミラの 嘘つき研究講座


ミラ

「タクミ様、以下は詐欺師の対策です。必ず覚えておいてください」


☆ 嘘つきは証拠を出してくる。やたらと。異様に。


ルーナ

「ハイ、コレ、ワタシノ“誠実証明書”♡」

(※7枚ある)


タクミ

「多すぎるわ!! 誠実アピール多いほど嘘率上がるの知らんの!?」


☆ 嘘つきは自分の嘘を本物にするため“熱く語る”


ルーナ

「ワタシピュア♡ ココロキレイ♡ ワルイコトダメ♡

 妖精ハ裏切ラナイ♡ 契約書ハ愛♡」


タクミ

「逆に怖いわ!!」


☆ 嘘つきは質問と答えが一致しない


タクミ

「この契約、“土地を貸す”って書いてるけど条件は?」


ルーナ

「ハイ♡ワタシ可愛イイ♡」


タクミ

「答えになってねぇ!」


☆ 税金の話を曖昧にしたら嘘つき確定


タクミ

「この島の固定資産税どうなってる?」


ルーナ

「ワー♡ 海キレイデスヨ〜♡」


タクミ

「逃げた!! いま完全に逃げた!!」

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