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12/12全話完結【ランキング32位達成】累計3万3千PV『異世界不動産投資講座~脱・社畜28歳、レバレッジで人生を変える~』  作者: 虫松
第十四部 魔界防塞都市構築編

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第8章  「魔界国際特区構想 ― ドロメアの共同開発案」

魔界と人間界の国境、地形的にも魔力的にも戦略価値が高い地域――

ここに、タクミは新たな都市開発を考えていた。


そこへ現れたのは、魔王ラスボッスデス直属の冷徹な代理人、ドロメア。


ドロメアは手元のホログラムを展開し、魔界と人間界をつなぐ国際工業特区の構想を説明する。


ドロメア

「タクミ殿、本企画は魔界の国民総生産を57%押し上げます。

人間界との貿易・資源交換も可能となり、両国の利益は計り知れません。

採択を推奨します」


タクミ「すごい…まさかここまで魔界が伸びるとは…」


ヴァン(手を振りかざしながら)

「人と魔の光と闇の融合、悪くない…!

国際特区に我らの戦略拠点を…置くのだ…ッ!」


カーミラ(無表情で腕組み)

「……面倒」


ボンミッチーは鼻で笑いながら、足元の薔薇を踏みつける。

「国際化? そんな庶民臭いもの、ボクには無理ですわねぇ。

魔界は貴族の天下であるべきで、庶民に媚びる必要はないのよ…

カーミラ嬢だって、ボクのリゾートの方が…!」


タクミ「いや、君はもういいよ…本当に…」


ドロメア「オイカワ財閥の妨害は予測済みです。対策も講じます」


政治戦・軍事強化

ドロメアはさらなる詳細を提示。


ドロメア

「魔界と人間界をつなぐ特区には、防衛機構も不可欠です。

タクミ殿の設計で、ドローンミサイル大量生産ラインを設置します。

勇者襲来時には自動迎撃可能です」


ヴァン

「ふふ…光と闇の機械仕掛け、完璧な防衛網…!」


タクミ

「これで魔界の都市計画と勇者対策が同時に進むのか…!」


ボンミッチー

「ぐぬぬ…軍事産業よりもカーミラ嬢の評価が…!」


カーミラ(一言)

「……余計なことは考えなくていい」



こうして、魔王家の意向とボンミッチー財閥のプライドが対立し、

魔界の開発は 国際特区建設 × 経済成長 × 軍事強化 という大規模プロジェクトへ。


タクミ

「うわ…政治も経済も軍事も全部やるのか…」


ドロメア(冷静に)

「タクミ殿、これが魔界の発展です」


ヴァン

「我らの力と知恵で、勇者を迎え撃つ…!」


ボンミッチー

「くっ…庶民化政策はボクが許さぬ…!」


カーミラ

「……面倒」


こうして魔界国際特区計画は、政治・経済・軍事の三重戦線が展開することとなった。



◇◇◇



魔界と人間界の国境に建設された、タクミの魔改造による国際特区。

防衛ドローン、AI結界、迷路都市、防衛砲台――すべてが魔界の最新鋭兵器として整備されている。


ドロメアは冷静にタクミに告げる。

「これで、勇者襲来時にも万全です」


ヴァンは興奮気味に腕を振りかざす。

「光と闇の融合…我らが防衛網の完成形…!」


カーミラは腕を組み、淡々と湯煙の向こうを見つめる。

「……面倒」


ボンミッチーは、薔薇を握りしめ悔しそうに唸る。

「くっ…庶民化、国際化、軍事化…全部許せぬ…!」


タクミは城壁に立ち、都市全体の防衛状況を確認する。

「ふぅ…これで勇者アレックスが来ても…どうにかなるはず…」


しかしその瞬間、人間界からの影が国境の森を駆け抜ける。


勇者アレックスが、仲間の戦士ブレイン、魔法使いエリオ、僧侶リリィと共に、

タクミが魔改造した要塞都市に迫る。


勇者の影、剣、魔法、僧侶の光

魔界都市の防衛線に影を落とすその瞬間で、画面は暗転。


タクミ

「つにに勇者が来たか……」(って僕はどの立場?)



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