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全話完結【ランキング32位達成】累計3万5千PV『異世界不動産投資講座~脱・社畜28歳、レバレッジで人生を変える~』  作者: 虫松
第十四部 魔界防塞都市構築編

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第5章 「魔王軍ホワイト化計画と吸血鬼課税問題」

魔王軍本部。

タクミとミラが資料を広げ、改善案の最終チェックをしていた。


「魔王軍も働き方改革しないとね。ブラックすぎる」

タクミはマーカーを走らせる。


ミラは冷静に頷く。

「まず残業100時間オーバーが当たり前なのが異常です」


そこへ

“ズズズッ…”と血の香りをまといながら、

グラディウスが登場。


「いや〜聞いたよタクミくん。ホワイト化計画?素晴らしいねぇ」

笑顔は噛みつき寸前。


タクミは嫌な予感しかしない。

「……なに企んでるの?」


グラディウスは書類をバサッと広げた。


『吸血税導入案』


■吸血税の詳細設定(グラディウス案)


吸血鬼グラディウスが提出した悪趣味すぎる課税制度。

◆吸血税(正式名:生体液搾取補填税)

「血を吸われた者が追加で払う税金」という狂気制度。

▼課税対象

吸血鬼に“吸われた側”

1回の吸血で100mlを超えた場合

「美味」と判定された血液


▼税率(味覚評価制)

・極甘(高濃度魔力含有):税率40%

・芳醇(魔力普通):税率20%

・淡白(薄味):税率5%

・まずい血:非課税+逆に給付金が出る(差別的反撃)


▼徴税方式

グラディウス私設「血味評価官」が味見して評価

評価官は腐るほど賄賂を受け取る予定

吸血鬼領の財政をグラディウスが独占する狙い

▼問題点(ミラ指摘)

血味評価官の公正性ゼロ

吸われた側に課税するのは人権侵害

貧困層ほど吸われやすく、税負担が重くなる構造

控除も還付もない冷酷制度

グラディウスが儲かるだけ


「血を吸われた魔族から、追加で税金取ります!」

「しかも血の味で税率が変わる可変制!」


ミラの眉がピクッと跳ねる。


「血を吸われた上に納税とか最悪です」

「しかも味って何ですか味って」


グラディウスは自慢げに説明する。

「甘い血は高額、薄い血は低額。旨い血ほど稼がせてもらうよ?」


ヴァンが椅子を蹴って立ち上がる。

「悪趣味の極み…!闇の血族を貶める気か!」


「お前は黙ってろ中二病」

「宿命だッ!!!!」


二人は睨み合うが、タクミが即座に割って入る。


「そんな違法税制、絶対ダメ!」

「むしろ俺は消費税廃止するつもりなんだけど!?」


ミラも淡々と追撃。

「吸血税は魔界憲章違反です。却下します」


グラディウスは舌打ちし、机を蹴りつける。

「チッ……庶民の味方ごっこかよ」


「改革は庶民のためにあるんだって!」

タクミは真っ向反論。


さらに追加で

タクミは堂々と宣言。


「今日から“魔族の最低賃金制度”導入する!」

「もうサービス残業なんてさせない!」


ヴァンも拳を握りしめる。

「良い制度だタクミ…闇の者にも光を…」


だが

その裏でまた悪意の気配が蠢いていた。


◆◆◆


魔界財宝取引所。

赤い薔薇を胸に、ボンミッチーが不敵に笑う。


「タクミの奴、庶民向け改革なんてしちゃって…高級感が下がるじゃないの」

「なら、市場操作で混乱させてあげるわ」


彼は魔界宝石の相場を弄り、価格を急騰させる。

魔界経済が急激に歪む。


「ふふん♪ これでタクミの計画も遅れるでしょ?」


◇◇◇


本部に経済アラームが鳴り響く。


ミラ「……相場が急騰。明らかに人為的操作です」

タクミ「ボンミッチーだな!? また邪魔してきた!」


グラディウスは鼻で笑う。

「財閥ってのはそういうもんさ。金と血は搾ってナンボ」


ヴァン「黙れ強欲吸血鬼!」


結局、

吸血税反対、最低賃金導入、財宝相場の混乱……

会議室はカオス。


タクミは額を押さえる。

「……魔界の改革って、なんでこんなに面倒なんだろう」


ミラ「でも、あなたの案は通りましたよ」


タクミ「本当に?」


ミラ「はい。残業時間は半減。魔王軍の満足度28%上昇。効果は出ています」


タクミは深く息をつく。

「なら、前進だね」


そこへドロメアが滑るように入室。


「タクミ殿。吸血税案は完全却下されました」

「代わりにあなたの最低賃金制度が魔王に認められました」


タクミ「よかった……」


ドロメアは淡々と続ける。

「また、ボンミッチーの市場操作も把握済みです。

処罰しますか?」


タクミ「だから潰さなくていいってば!!」


ヴァン「光と闇の改革…始まったな」

カーミラ「……やかましい」



■改善された魔王軍の項目(タクミ案)

タクミが導入したのは、現代日本の改革レベルの本格制度。


◆改善1:最低賃金制度(魔族全種族共通)

魔界のブラック労働を根絶するため導入

種族ごとの寿命差があるため、時給ではなく「魔力量換算」で支給

魔族評判が急上昇


ミラ「あの地獄みたいな無給労働が…やっと消えますね」


◆改善2:サービス残業の全面禁止

過去の魔王軍は「魔王のために働くのは誉れ」文化で無制限残業が常態化していた。

タクミが時代に終止符を打つ。

ヴァン「闇の軍も…光の休息を得たか…!」


◆改善3:有給休暇制度の導入

魔族にも「休む権利」があるとタクミが主張

ただし休暇中に“暴走魔物狩り”は禁止


カーミラ「……当たり前」


◆改善4:労働時間の上限規制

月45時間、年360時間まで

違反した幹部は減給&闇牢獄送り


グラディウス「労働規制とかやめてよ!部下が働かないじゃん!」


◆改善5:パワハラ・魔法ハラスメント禁止

火球で怒鳴る

雷撃で説教

血を吸って強制指導

全部アウト。


ドロメアが冷静に告げる。

「魔法で威圧する行為は“魔的パワハラ”として処罰対象です」


◆改善6:ワークライフバランス担当部署「魔働省」創設

タクミが初代長官に就任。


タクミ「魔界をホワイトにするぞ!」


■タクミが新しく導入した“税制改革”

吸血税が却下された代わりに、タクミが導入した“庶民向けの救済政策”。

◆1:贅沢税(ハイデーモン専用)

対象:

・金の棺桶

・ドラゴン肉のステーキ

・300年物ワイン

・魔王クラスの装飾品

・力の指輪(攻撃力+50)


税率は20%〜40%の累進。


ミラ「富裕層に課税し、庶民への給付に回します」


ボンミッチーが絶叫。

「ふざけないでよ!私のコレクション全部課税対象じゃない!」


◆2:食料品消費税ゼロ

魔族の生活を支えるため

・血液パック

・魔薬草

・魔界米

・食虫生物

などの基本食料を0%に。


魔族たちが歓喜。


ヴァン「これは…闇に差し込む希望の光か…!」


◆3:軍需品税の減税

防衛強化のため

・兵器

・魔法薬

・バリア素材

は減税。


魔王「うむ。これは合理的である」


◆4:中小魔族支援金制度

自営業のスライムやインプにも支援金が出る。


ミラ「魔族全体の生活レベルが向上しています」


■結果:改革は進むが、敵も動く


しかし

ボンミッチーの財宝市場操作、

グラディウスの吸血特権維持運動、

旧魔族議会の反発など、


敵対勢力の妨害は激化する。


タクミ「魔界改革、めんどくさすぎない!?」


ミラ「……現実の行政もこんなものです」


こうして

吸血税の危機をくぐり抜け、

魔王軍ホワイト化は確実に前進した。


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