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12/12全話完結【ランキング32位達成】累計3万4千PV『異世界不動産投資講座~脱・社畜28歳、レバレッジで人生を変える~』  作者: 虫松
第十二部 海底都市編(ウォーターワールド)

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第6章 「巨大企業レムナント社の闇」

海底都市アクア=マリーナの調査が進むほど、タクミたちの手帳は“欠陥”と“危険”のメモで埋まっていった。だが、ついに決定的な証拠が見つかる。


ミラの魔法査定陣が、マンション全体の構造を透視した瞬間

彼女の顔色が変わった。


「……タクミ様。これは……海底都市全体が、手抜き工事です」


海底都市の全ての建造物が、巨大建築企業 レムナント社 の施工。

建材の内部が黒く腐食し、崩壊寸前のものも多い。


潮流に耐えるはずの耐水素材は使われていない。

むしろ普通の石材や鉄部品をそのまま使用し、塩害でボロボロになっていた。


タクミが魔力スキャンを広域に拡大すると海底都市の外壁には、継ぎ接ぎの補強魔法。

そのほとんどが今にも剥がれ落ちる低レベルの偽造魔法陣だった。


耐水シール材は偽物

配管はすでに8割が腐食

浮力バランス調整用の魔導核は数年前に停止


都市全体が、まるで“錆びた空き缶”のような状態だった。


住民の声も悲痛だった。


「外壁のタイルが海流で剥がれて落ちてくるんです……」


「最近、窓ガラスから泡が漏れて……窒息するかと思いました」


「レムナント社に連絡しても“仕様です”の一点張りで……」


「この海底都市、いつ崩れるかわからない……」


ヴァンは壁の腐食を指でなぞり、不敵に呟く。

「フ…愚かな魚人どもめ。海の底で欲に溺れ、腐る運命だったか」


カーミラは即座に判断。

「企業規範違反。重大責任あり。排除対象」


彼女の目は、いつも以上に鋼鉄の輝きを帯びていた。


タクミは迷いなく言った。

「ここまでの証拠が揃った以上、レムナント社問題を告発する」


ミラは冷静ながらも目に怒りを宿す。

「タクミ様……この海底都市の人々を守るためにも、必要な判断です」


その瞬間、海底の闇が大きく揺らいだ。


海底都市全体が手抜き工事の塊であることが判明し、タクミたちは激しい怒りを胸に内部調査を進めていた。


しかし――

その様子を、ある巨大モニター越しに監視している者がいた。


◆レムナント社・深海本社◆

海底5000メートル

黒曜石で造られた球体本部「ディープ・コア」


重厚な扉の奥、巨大な観察ホールでは、

クジラ族の支配者


レムナント社CEO


“海淵帝王ホエール・ロウ=レムナント”**

が瞳を細めてモニターを見つめていた。


体長は5メートルを超える巨体。

海王種特有の蒼い肌が光り、その存在だけで水圧が震える。


眼前の映像には――

海底都市の欠陥を暴き、調査を進めるタクミの姿。


ホエールは巨大な尾をゆっくりと叩きつけ、

ホールの水流を揺らす。


「……ふん。外の世界の小僧が、我が“完全支配都市”に触れたか」


隣で震える側近のイルカ族秘書が恐る恐る訊く。


「CEO……いかがいたしましょうか……?」


ホエールの喉奥から低い笑い声が響く。


「この海底都市の欠陥を暴く者……

 そして我がレムナント社の“利益を奪う者”……」


目が血のように赤く輝いた。


「タクミという外の小僧を……

 


排除せよ!!」


その叫びは重低音となって観察ホールを震わせた。


側近は即座に通信陣を起動。


「了解ッ!! 深海魔獣部隊、起動準備!!」


ホエールは高らかに吠える。


「“深海魔甲蟹レヴィア=シェル”を差し向けろ!

 わが社に歯向かう者は、この海の底で――

 潰すのみ!!」


その頃、タクミは都市の中央配管区で腐食の証拠を確認していた。


ミラが急に顔を上げる。


「タクミ様……! 海底地層から巨大な魔力反応が……!」


海底の闇が裂け、

巨大な影が迫ってくる。


カーミラが拳を握り、構える。

ヴァンは狂気的な笑みで刀を抜く。


「来たか……深淵の化身よ……!

 我が黒き刃の餌となれ!」


タクミは即座に判断した。


「レムナント社の刺客だ。全員、戦闘態勢!」


いや、巨大な魔力反応。


ミラが驚愕する。

「タクミ様! レムナント社の研究区画から、何かが……!」


レムナント社が放つ“刺客モンスター”

海底の暗黒から姿を現したのは、巨大な甲殻類の魔獣だった。

殻にはレムナント社のロゴ。

体内には“違法魔改造”の魔力回路。


レムナント社直属の殺獣兵器「深海魔甲蟹レヴィア=シェル」


海底都市そのものが震え始めた。

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