もののふの法悦
戦国の御代。お父上様はもののふを立て、そしてその最期にむかって日々を生きてこられたお方。戦も茶の湯も、恋に焦がれるような激しい静謐をもとめられ、天下様になられた吉法師様にも覇を争われた。
「どちらかを決し、下知をくだす」
それが、おのことして、もののふとして、最上の真心だと決めていたから。
けれど、おなごは違う。わたしと箭吹(やぶき)は違う。おなごの茶の湯は戦も静謐もなく、糸を紡ぐ糸車のカラカラ廻る日常を繋げていくもの。
「どちらかを決し、下知をくだす」
それが、おのことして、もののふとして、最上の真心だと決めていたから。
けれど、おなごは違う。わたしと箭吹(やぶき)は違う。おなごの茶の湯は戦も静謐もなく、糸を紡ぐ糸車のカラカラ廻る日常を繋げていくもの。
父上様は、長袴の縦線のように筋目をくっきり分けられるお方
2024/10/29 05:28
醜女の箭吹がお父上様の寝所から出てきた
2024/10/30 05:20
吉法師様の所望
2024/10/31 04:54
申楽(さるがく)つかい
2024/11/01 04:49
お城はすでになくなっている
2024/11/02 06:20
外道を邁む
2024/11/03 04:55
女子の茶の湯
2024/11/04 05:15