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オリヴィアお嬢様は婚約できない  作者: 玻璃斗
第1章 ウィリアム
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1-01 プロローグ 出逢い



『生まれこなければよかったのに』



 俺はこの世界が大嫌いだった。


 この世界の奴らが俺に向けるのは嫌悪、侮蔑、恐怖のいずれか。

 すり寄ってくる奴らは俺を利用しようと考えている者だけ。


 必死に努力しようが、笑顔を振り撒こうが、誰も俺を認めてはくれやしない。

 そんな世界を好きになれという方が無茶な話。

 今の今まで縋り付く様に生きてきたのは、俺を蔑んだあいつらより、先に死ぬのが気に食わなかった。


 ただの意地だったと思う。


 だからあいつに完膚なきほどに叩きのめされて、あのごみ溜めから連れ出された時は。

 もうどうとでもなれ。

 簡単に生を諦めたほどだ。


 なのに彼女と出会ってから運命は変わった。


 きっとこの時の出来事は。

 他人からしたらたったそんなことだと笑うだろうし。

 彼女からしても取るに足りない些細なことだっただろう。


 けど俺にとっては。








 初めて自分の存在を認められた気がしたんだ。


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