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海の守り人~私は私のやり方でこの海を守る~  作者: アオサマ
4年前の真実編
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うるさい!

次の日。

本部に戻ると甲上は志摩に報告した。

「では、カイルの連中に連れ去られたんだな?」

「はい、間違えないと思います。

あの時聞こえてきたのは確かにカイル語でした」

「わかった。

しかるべきところに報告しておく」

志摩は思い詰めた顔した。

カイルの話しになれば、大抵の人間はこうなるのだ。

それがリアンとカイルの関係だった。


昼食時。食堂。

「塩谷に会ってきたよ。

お前が紹介した国境警備隊で頑張ってた」

相馬が嬉しそうに話をする。

桜木はそれを黙って聞いていた。

「あと少しで研修期間終わるんだと」

桜木の表情が少しずつ変わる。

「お前に感謝してたよ」

「うるさい!」

急に桜木の怒号が鳴り響く。

そして重なるように食器が割れる音も鳴り響いた。

給仕を手伝っていた雑用係りの少女が食器を落としたのだ。

少女の目には涙が浮かんでいた。

それぐらい迫力が有ったのだ。

相馬はもちろん、その場にいた全員が目を丸くしていた。

「悪かった。

裏切り者の話なんか聞きたくなかったよな」

相馬が謝る。

「別にそういう訳じゃなくて…」

桜木が頭をおさえた後、無理に笑顔を作った。

「ごめん。

ちょっと、疲れてるみたい」

そう言って立ち上がると、雑用の少女に「驚かせてごめんね」と声をかけて、食堂から出ていった。

「…なんか、桜木らしくないな」

藍沢が呟いた斜め前で相馬が頷きながら同意し、横では桐生が桜木が出ていった出入り口をじーっと見つめていた。


その翌日、桜木は王宮護衛隊に逮捕された。

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