表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
海の守り人~私は私のやり方でこの海を守る~  作者: アオサマ
4年前の真実編
72/86

いらない

次の日。

桜木はいつもの笑顔だった。

みなにも「心配かけてごめんね!」と明るく振る舞っており、それを見ている側の方が複雑な感情を抱いていた。

そして、心配しているのは強鷲号のメンバーだけではなかった。

とっかえひっかえ、桜木を心配した人たちがやってきたのだった。

神矢、今吉、相馬、神楽、薪、来れない人からは連絡が来た。

桜木の人気の高さを知った場面だった。

しかし、全員に桜木は素っ気なく返したのだった。


「正直に言います。

今のあなたが私には羨ましいです。

多くの人が心配して様子を見に来てくれる。

監査官は基本一人。

あなたには仲間がいる。

なのにどうして正直にならないんですか?

甘えないんですか?」

甲上は疑問に思ったことをそのままぶつけた。

「仲間ですよ。

でも、あくまで仕事仲間だ。

今のカミには海軍を守る力も、この国を変える力もある。

今吉にはカミを守る力がある。

そして、私の役目はあくまでその2人を守ること。

私が2人に守られてはいけないんです」

「じゃあ、他の人たちは?」

「きーきには立場が有る。

藍沢さんやミドリンには甘えたくない。

りょうちゃんや一華、相馬、かぐちゃんには未来がある」

「あなたにも未来は有りますよ」

「いらない。

生きてる時に頑張れる力さえ有れば、未来なんかいらない」

甲上の言葉が詰まる。

桜木は話を続けた。

「必要だって、言ってくれるのは嬉しいですよ。

でも、私がいなくなったって、なんとかなる。

実際、1年前までなんとかなってた。

だから、私はいなくてもいい存在なんです。

そして次期に私はいなくなる」

桜木の急な言葉に驚きの声さえ出なかった。

「しばらく私は船には戻れないでしょう。

もしかしたら一生…

私のことは気にせず、あなたはあなたのことをしてください」

桜木が言った意味が甲上にはさっぱりわからなかった。


下船時、桜木は植村を急に抱き締めた。

「なっ、何?」

驚く植村。

「ううん、なんでもない」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ