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海の守り人~私は私のやり方でこの海を守る~  作者: アオサマ
4年前の真実編
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いじめ

次の日、高橋令也(たかはし れいや)補佐官(少尉)が乗船した。

「よろしくお願いします」

「ごめーん、遅れて」

高橋がみなの前で挨拶した頃、ようやく桜木がやってきた。

「高橋少尉であります。

よろしくお願い致します」

高橋は桜木に挨拶をした。

しかし、桜木は無視した。

それが、始まりだった。

それから桜木は高橋の話を全て無視した。無視しない時は素っ気ない態度を取った。

また、特任明けには、報告書の作成を押し付けては、高橋が書いたものを、直すところを指摘もせずにやり直させたのだった。

「やり直して」

桜木は提出された報告書を突き返した。

戸惑う高橋に再度「やり直し」と言って去ってしまった。

その量はすごいものだった。

桜木の特任が増えていたからだ。

戦闘訓練ではしごいた。

「まだ、まだ!」

もうヘトヘトになっていた高橋に桜木が声をかける。

「…はぁ…はい」

何とか立ち上がる高橋。

夜、一人で泣きながら報告書の作成をしていたり、傷だらけになっていく高橋を哀れに思った一同は、また桜木への不信感を強めていたのだった。

「見損ないました!」

ある夜、甲上は2人きりになった際、桜木に怒った。

「見損なうも何も、あなたは私の何をご存じなんですか?」

桜木は冷たかった。

「確かに私はあなたの全てを知ってるわけじゃない。

でも、あなたが無慈悲な人間だと思えない」

「私は冷酷な人間ですよ」

桜木は笑った。


次の日。

神矢大将一行がやってきた。

離れた場所で神矢と桜木が話をしていたため、甲上は神矢船に乗っていた監査官に怒りをぶつけた。

それを聞いていた笠原が一瞬笑ったのを見ていた全員が驚いた。いつも無表情だからだ。

笠原は高橋に近づくと耳元で話し始めた。

「…」

何を話しているかわかなかった周りはきょとんとしていたが、高橋の顔に少しだけ元気が戻った様子だった。

話を終えた桜木が笠原に抱きついた。

「また、悪いクセが出ているそうで」

笠原はまた無表情だった。

「なんの話し?」

桜木は本当にわかっていない様子だった。

「それよりもさーりょうちゃん、例の件さーやっちゃっていいからね」

「かしこまりました」


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