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海の守り人~私は私のやり方でこの海を守る~  作者: アオサマ
4年前の真実編
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本の山

あれから、休みの最終日まで桜木の姿を甲上が見かけることはなかった。


休日最終日。

翌日からの日程や航路の確認のため、桜木の部屋を植村と伊竜、指宿、雨宮が訪れた。甲上も興味があったので付き添った。

「はい」

植村がノックをすると桜木の声が聞こえてきた。

「植村です。

明日からの予定の件で参りました」

普段から関わっているとはいえ、兵士たちにとっては中将の部屋を訪ねるというのはやはり緊張するものだった。

「どうぞー」

「失礼します」

部屋に入るとまず壁全面に設置された本棚にびっしり入った本が目に入った。

その前には溢れてた本が床に山積みにされていた。

何冊あるかなんて数えられない量というより、数えたくなくなる量だった。

これを全部読んだと言うのか。

甲上はまるで図書館にいる気持ちになってしまった。

「甲上さんも来たんですか?」

桜木は書類を作成しているようで忙しそうだった。

「あなたが、船の上以外ではどのように仕事をされているのか気になったので」

「大した仕事はしてませんよ」

桜木は鼻で笑った。

書類を受け取った桜木じっくり目を通した。

「桜木ー」

扉の向こうから藍沢の声が聞こえた。

「あー開けて」

桜木にそう言われ、扉の一番近くにいた雨宮が扉を開けると、両手で抱えるほどの紙の山を持った藍沢が入ってきた。

「一応、今用意できる資料はこれだけだ」

藍沢は資料を机の上に置いた。

「ありがとうございます、藍沢さん」

「じゃあな」

藍沢は足早に去っていった。

「予定把握したよ、ありがとう。

天気はあんまり良くないみたいだね?」

嵐のような出来事に呆気に取られていた一同に桜木が言った。

「あっ、はい。

ですが、出航には問題なさそうです」

雨宮が慌てて答える。

「そっ、良かったね」

桜木はまた書類作成に戻っていた。

「では、失礼します」

「あっそうだ、私の補佐のこと聞いた?」

去ろうしていた植村たちに桜木が話しかけた。

「はい、元帥から伺っております」

「そう、じゃあよろしくね」

その言葉、まさかあんな出来事を招くとは、この時は誰も予想してなかった。


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