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海の守り人~私は私のやり方でこの海を守る~  作者: アオサマ
4年前の真実編
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監査業務遂行

強鷲号は一週間の休みを向かえていた。


「狙われた?」

甲上は志摩に報告した。

「怪我は?」

桜木に助けられたことを説明した。

「キャリア体制反対派の仕業でしょうか?」

「わからんが、だとしたら他の監査官たちも狙われることになるな」

その時、扉をノックする音が聞こえた。

「桐生です」

「どうぞ」

甲上は横にずれた。

「甲上監査官が襲われたこと、桜木から聞きました。

即刻、全監査官に下船の指示を出してください。

監査官を守るためにこちらの大事な部下を失うわけにはいきません」

桐生は怒っていた。

「しかし、それでは監査業務が行えません」

「現実に桜木が怪我を負ったんです。

その責任をどう取られるおつもりですか?」

志摩は言葉に詰まった。

「では、下船命令を」

「許可は頂いていないですが、勝手に失礼します」

桐生の言葉を遮るように桜木が入ってきた。

「ひとの話しは最後まで聞け!」

桜木は桐生の横に立つと怒鳴りつけた。

桐生はため息をついた。

「キャリア体制反対派の仕業なら、このままの方が誘き出せる」

「誘き出すも何も反対派のメンバーわかっているのでは?」

志摩が口を挟んだ。

「海軍内とは限らない」

桜木の言葉に志摩と甲上は驚いたが、桐生は違った。

「なら、お前は最初から陸軍や各本部と協力体制を敷いて犯人を見つけ出したいということか?」

桐生は冷静だった。

「それが各本部同士の争いも最小限に押さえられる方法かと。

まっ、もし反対派の仕業なら、ですけど」

桜木は複雑な笑顔を見せた。

それが、どういう意味なのか、この時はまだ誰にもわかなかった。

「どうしますか?」

桐生は志摩に聞いた。

志摩は回答に困ったが、一呼吸おくと力強く話し始めた。

「こちらとしては、軍に配置されたときから危険は承知の上。

このまま監査業務を続けたい。

よろしくお願いします」

「わかりました。

桜木、お前には補佐をつける。

特任に必要だろう?」

桐生のその言葉に桜木はまた複雑な表情を見せたのだった。


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