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海の守り人~私は私のやり方でこの海を守る~  作者: アオサマ
4年前の真実編
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厳しい一面

ある日、桜木宛に桐生から連絡が入った。

「…はい、わかりました」

桜木の表情は暗かった。

「どうしたの?」

植村が聞く。

「今吉が倒れた」

みなが驚く。

今吉は意識がない状態だった。

今吉が担当していた特任を桜木が引き受けることになったという。

今吉船に合流することになった。

「この前会った時、だいぶ無茶してたから心配はしてたんだけど…

だから注意しろって千賀ちゃんには言ったのにな…」

桜木はため息をついた。


今吉船に合流すると今吉船の船員たちは整列していた。

しかし、士気が落ちているのが明らかにわかった。

桜木は今吉船に乗り込むと真っ直ぐ千賀の前に立った。そして、平手が飛んだ。

「だから、注意しろと言ったろうが!」

桜木の怒鳴り声が響く。

周りは凍りついた。

「申し訳ございません」

千賀は深々と頭を下げた。

「あんたらもなんだ?

船長が倒れたくらいでこの無様さは!

それでも大将船の人間か!

今、この海域にはいくつかの海賊がいる。

やる気が無い者いると迷惑だ!

今吉のことを心配するなら、まず、自分の仕事をしろ!」

この言葉で船員たちの士気は戻った。


桜木を今吉船において動き出した船の中で、植村が落ち込んでいた。

「どうされたんですか?」

伊竜が聞く。

「あっ、うん…なんか…私たちって甘やかされてたんだなあと思ってさ…

あっ、渚が悪いわけじゃなくてね、私たちが渚に甘えてたってこと」

確かに医務官がうろたえた時も、伊竜が副船長の役割をわかっていなかった時も、他の中将たちや大将ならもっと叱責したことだろう。いや、桜木も叱責することはできただろうが、しなかった。

甲上はこう考えた。

まず、船長ではなく、副船長という立場であること。

次に、途中から船に乗ったということ。

それらがあったから桜木はある程度の距離をたもちながら、中将ではなく副船長という立場で接すると決めたのだと。

「渚…いや、桜木中将がせっかくいるんだから、自分たちから積極的に学ぶべきだったのよ」

今吉が目を覚まし、特任を終えた桜木が戻ってきた時、植村が桜木に頭を下げた。

いろいろ教えてほしい、厳しくしてほしいとお願いしたのだ。

桜木は戸惑っていたが、渋々引き受けた。


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