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海の守り人~私は私のやり方でこの海を守る~  作者: アオサマ
4年前の真実編
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謎の病

一人の兵士が謎の病に冒された。

騒然とした状況の中、桜木がやってきた。

「どうしたの?

なんかあった?」

植村が事の次第を説明した。

「高熱ね…

他に症状は?」

「無いと思います」

雨宮が答えた。

桜木は少し考えてから急にその兵士の元へ向かった。

「待って!」

植村が止める。

もし、人から人へ感染する病だった場合、接触すればうつるかもしれない。

別の部屋に寝ていた人間まで接触させるのはできないことだった。

「多分、うつらない」

止める植村に桜木がそう答えた。

部屋に入り、病に伏せている兵士に近づく。

同室の雨宮だけが一緒に中に入り、植村や甲上たちは外で待った。

「中将!」

看病にあたっていた医務官たちも、桜木がやってきたことに驚いていた。

「今、熱は?」

「39.6℃です。

解熱剤を飲んでいただいたのですが、効かなくて…」

医務官たちは困り果てていた。

「雨宮、この子、一緒に島まわった子だよね?」

それはドーナツエンドで島内の捜索にあたったということだった。

「はい、そうです」

「ごめん、体触るよ」

そう言って桜木は兵士の首の辺りを触ったり腕を捲ったりした。

と、左腕の一部が腫れ上がっていた。

「あった…

医務官、ライリンある?」

「あっ、ありません…」

「まずいな…」

桜木はそう呟いてから走り出し、部屋の前で待っていた指宿を大声で呼んだ。

指宿から近くを航行している海軍船を一通り聞き出すと、桜木はまた走って行ってしまった。

植村たちは、桜木の後を追って部屋を出てきた医務官から事情を聞いた。

兵士はドーナツエンドである虫に刺されたという。その虫に刺されても発症することは珍しい。しかし、発症すると特効薬であるライリンを打たない限り高熱が下がらず、命の危険もあるという。

桜木が無線で片っ端から連絡をとるのを、植村たちは固唾を飲んで待った。

「…本当?ある?

ありがとう!」

その言葉を聞いたみんなが安堵した。


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