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海の守り人~私は私のやり方でこの海を守る~  作者: アオサマ
ドーナツエンドの事件編
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出世の裏条件

海賊との戦闘後、怪我人の治療も落ち着いた医務官が桜木を探していた。

「怪我されたみたいなので治療しないとと思って…」

「渚なら着替えてくるって言ってたよ。

それに、本人から頼まれてないなら治療しなくていいから」

植村が優しく返した。

「なぜです?

兵士の治療は医務官の責務。負傷の状態を確認し、本部に報告するのはあなたの責務でしょう?」

怒り出す甲上に植村が苦笑いをしながら話し始める。

中将以上になれる条件に様々なことがあるが、その一つに自分のことは自分で管理できるというのがあるらしい。

「ですから、中将以上が怪我や病気になっても、次の仕事に影響が出るほどなら報告も必要ですが、それ以外なら報告の義務はないんです。

それに、本人の許可なく報告するとこちらが怒られることもしばしばなので…」

そんなんでいいのか?

と甲上は思ったが、中将以上の条件に自己管理が有ることが、これまで海軍を守り続けることができたことに繋がっているのだとも感じた。元帥と主に内勤業務を担当する中将一人以外は基本的に船に乗り、多方面に行っている。

会う機会すら少ないというのに全員が集まる機会など1年に1回有ればいい方。そんな中で海軍を動かしていくのだから、自分自身のことで迷惑をかける人間が中将以上になれるわけもなかった。


少なくとも自己管理は桜木中将もできるということか?


と甲上は思ったが、実際に自己管理というのは難しいもので、戦闘で怪我するかしないか、どれくらいの怪我なのかは毎回相手によっても自分の状態によっても異なり、無理したから休もうと思った矢先に急用が舞い込むことだって有る。

無理をしてでも自分がこの仕事をやらなければ周りに迷惑がかかるという思いもあるだろう。

そういう条件の中で自分を管理し続けることは大変なはずだ。


「それに彼女の戦い方は見てわかったと思いますが、近距離。つまり怪我はしやすいんです。

だから、あの程度の怪我、怪我にカウントしてないと思いますよ」

植村が言った通り、桜木が治療を頼むことはなく、怪我した場所を気にしている様子も見られなかった。

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