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海の守り人~私は私のやり方でこの海を守る~  作者: アオサマ
最初の事件編
22/86

解答の事件の解答

次の日。

甲上、強鷲号のメンバーが本部に到着した時には、笠原、塩谷、相馬、実行犯の2名、桐生、藍沢、監査主任、その他数名の監査官が海軍本部の大会議室に集まったていた。

勾留中の笠原から事情を聞いた桐生が関係者を集め、元帥の権限で、笠原を一時的に解放したのだった。

「これから、事件の真相をお話しします」

甲上には、もう迷いは無かった。

「この事件の共犯は塩谷少将。

そして、主犯は監査主任、あなたです」

甲上の言葉に監査主任は急に慌て始めた。

8年前、海軍と陸軍の合同の案件の担当は宗谷と、当時まだ陸軍にいた監査主任だった。

その案件は彼にとって昇進のかかった大事な案件だった。

この案件ははじめ、山賊しか関与していないと思われ、最初から担当だった監査主任が、悪く言えば、手柄を独り占めするため、この事件に海賊が関わっていることを伏せていたのだ。しかし、情報が海軍へ行き、海軍との合同になった。無事に全員を逮捕することができたが、手柄のために情報を隠したと昇進は見送られ、陸軍に居づらくなってしまったのだった。

監査本部に入ったのはあくまで、ちゃんと理想を持ってのことだった。

しかし、監査主任として海軍に来て、陸軍との内通者が笠原だと知った時、どうにかして復讐したいと考えた。

塩谷を、キャリア体制を改善するために事件を起こす必要が有ると言いくるめ、全て罪を笠原に被せる作戦を思いつき実行した。

「濡れ衣だ!

甲上、お前は私より、その女の話を信じるのか?」

監査主任は桜木を指差したが、桜木は反応もせず、監査主任を見ることさえ無かった。

というより、この部屋に入った瞬間から他の者たちで隠れる窓際にずっといたのだった。

「本当は私だってあなたの話を信じたいです。

でも、様々な点から桜木中将の話の方が腑に落ちる」

「そうなるようにその女がでっち上げたんだ!

キャリア体制に反対してるんだろうからな」

「桜木はキャリア体制反対派ではありません。

むしろ、推進派です。

ただ、あなた方が進めているものとは少し違いますが…」

その桐生の言葉に藍沢以外の全員が驚いた。

桜木は10才で海兵になったためキャリア組なんて縁遠い話だった。

だから、キャリア組の方が優位なキャリア体制に賛成しているわけがないと思っていたし、彼女の言動から考えてもどちらかと言えば反対派だと思えたいた。


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