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海の守り人~私は私のやり方でこの海を守る~  作者: アオサマ
最初の事件編
13/86

仕事にやる気を

メモ帳が燃やされた次の日、桜木は朝食が終わってからやっと起きてきた。

とは言っても眠っていたわけではなく、ただ横になっていたみたいだが。

「朝練に参加しなかったあげくに、今頃ご起床ですか?

海兵の職務をなんだと思ってるんですか?

昨日の件も面倒臭がらずに書類おこせば起きなかったこと。そう思いませんか?

私、仕事にやる気のない人は嫌いです」

「私も嫌いだよ」

桜木はニコッと笑った。

「はあ?あなたがよく言えますね」

「悪いけど、甲上さんが私にいつも言っていることは仕事に対する態度・姿勢であって、業務内容じゃない。

それと、後輩の指導も業務の一環だって言ったけど…確かに、他の中将たちの業務内容には含まれてるけど、私には含まれてない。この件に関しては船長か元帥に確認してください。元々、この船に来るときの約束になっているので」

甲上の横を行こうする桜木。

甲上はそれを防いだ。

「だとしても、あなたの普段の態度は仕事にやる気があるとは思えないし、兵士たちの士気を下げます!」

「やる気がなかったら、こんな仕事しないでしょ?」

「えっ?」

「給料安くて、休みはほとんどない。

長期遠征ばっかりだから家族のいる人たちは家族と過ごす時間もない。海兵の結婚率の悪さもそのせい。

その上、何が有っても私情は持ち込むなと言われ、最前線に立って命を捨ててこいとまで言われることも有る。

こんな仕事、やる気がなかったら、やるわけないでしょ?

それなのにこれからは実力よりも学歴、なんて言われたら、そりゃあ、解答、盗みたくなっても仕方ないですよね?

知識も必要だよ。それは、小学校すらまともに出てない私がその必要性を一番知ってる。

でも、キャリア組が勉強してた時間、他の人たちは戦場にいた。強くなるために必死で訓練に励んでた。仲間の死を目の当たりにした。海の雄大さ、怖さを思い知った。

そうやって、必死に培ってきた実力を無下にされたんじゃ、みんな嫌な気持ちにはなるよ」

言ってることが間違えだと言えなくて、反論の言葉を必死で探す甲上。

そのやり取りを止めるかのように、植村が甲上に、桜木は朝方まで書類作成をしていて寝ていなかったため、休むように言ったと話をしたため、その場はそれで終わってしまった。

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