プロローグ
あまり時間が取れなくてもう一つの作品が詰まりがちなので。
校正して出せばいいだけの手待ちを投稿します。
昔っから現実に異世界がやってくる話なんて腐る程あった。
だからほら、俺みたいなオタクでも予習は完璧だったし、やれると何の根拠もなく思ったんだよね。
現実にダンジョンなんてものが出来てもさ。
まあ、普通に死ぬよね。
家中ひっくり返して装備を整えて、ネットで情報集めて、いざ立ち向かうは家の前のゴブリン。
不意打ちした筈なのによけられて、反撃で足を殴られた、痛みで蹲ったら、頭に衝撃、はいおしまい。
世の中そう上手くは行くはずもないよな。まあ、イキって無駄死にした俺の話は終わりだ。
じゃあ次は、そこから蘇った俺の話をしよう。
「ですよねぇ〜。」が第一声だった。目の前の骸骨が唖然としたのに、こっちが唖然としたわ。
寝ていた場所は何処かの病院、まあここの寝室だったんだけど。
俺が起きたのを確認した骸骨は、せっせせっせと肉塊をベットに放り込んでは魔法をかけていた。
そう、魔法だ。
肉塊がパァッと光ったかと思うと、それが人間になってたんだから、そりゃ魔法だって分かるでしょ?
分かっちゃったね、俺もああやって生き返ったんだって。まあ生き返っては無いんだけど。別にいいでしょ? 動けてるんだし。
それからはみんなと一緒、俺達はなんと、ダンジョンモンスターになりましたとさ。はい拍手。
んで、ネクさん。説明はこの位でおーけー?
はーい、おーけー頂きました。ささ、座って座って。せっかくこんなカッチョいい円卓用意してくれてるんだから、座らなきゃ損でしょ。
ほら、あんたらも怯えてないでさ、怖いもんなんて何も無いでしょうに。俺達とっくに死んでるんだからさ。