第2話 初めての授業
さて、今日は初めての授業だ。トパーズとアメジストは同じクラスになった。
「おはよう。アメジストちゃん」
トパーズは今日も元気だ。割と知的な雰囲気を持っている。
「あ、おはよう。トパーズ……ちゃん」
やはり、ちゃん付けに慣れていない。勉強と魔法ばかりしていたからかもしれない。
スミレはスミレさんだし。スミレと私は実質姉妹だ。年はめちゃくちゃ離れているけれども。
さて、最初の授業はイエロートパーズ史だ。
「500年前イエロートパーズに来た魔王を倒したのは誰か?名前を答えよ。では、アメジスト」
「はい。勇者サンシャイン。転生者で向こうの名前は日出照光ですよね」
「え、ああ。勇者サンシャインだ」
皆さん疑問符が見えてますよ。間抜けな顔してるなー。
「今の定説では、襲った理由はなんだと考えられているのか?アメジスト」
「はい。イエロートパーズ王が無能で私服を肥やしていたため攻めたと言われており、ヴァイオレット家での定説では、陽子=ヴァイオレットが女神との約束により、スミレ=ヴァイオレットをヴァイオレット家に連れてくるためだと言われています」
「正解だ。ヴァイオレット説はどこで手に入れた?」
先生焦る。
「私はアメジスト=ヴァイオレットですよ。父上はあのスミレさんの養父であるヴァイオレット侯爵です。簡単だと思いませんか?」
「あ、あぁ。確かにな」
先生は納得したようだ。ポカーンとはしている。
そうしている間に授業の終了を告げるベルが鳴った。
「さすが、ヴァイオレットですね。凄いですわ」
トパーズさんが話しかけて来た。
「いえいえ。父上のおかげですよ」
アメジストは笑顔でそう返事した。こうして、2人は仲良くなっていった。そして、部活も見に行く事にした。
2人はスミレが大好きだったので、スミレと同じメイス術部に入る事にした。