さん。
あれから甲乃さんからメールが来た。
『名前教えて?』
って。
私はすぐに返信した。
『美海だよ(^U^♪)』
『じゃあ美海って呼んでもい?』
え?ぇぇえええ?!
私は内容を読んで顔を赤面させる。
『う・・・うん!』
私は指が震えながらも内容をうち、メールを送信した。
『俺のことも輝でいいから』
なんか・・・恋人同士みたい・・・♪
『分かったョン♪』
さっきまではすぐに返ってきた返事がなぜか何分経っても返ってこなかった。
・・・お風呂でも入ってるのかな?
そう思いながらも私は勉強していた。
そして45分後、やっとメールが返ってきた。
『今度会お?』
うそっ?!これって・・・デートのお誘い?
どうしよう・・・。でも私も逢いたい!!
『よろこんで(♪ω♪)』
『いつ空いてる?』
『明日・・・ぐらぃカナ☆』
『じゃあ明日11:00頃【ララ喫茶】で』
『OK(・U<)b』
それからメールはこなかった。
明日・・・どんな服着ていこかな♪
私はクローゼットを開き、いろんな洋服を着て1人でファッションショーをしていた。
そして次の日。
私は一番お気に入りの服を着て喫茶店へ向かった。
40分後、ようやく喫茶店に着いた。
♪〜カランコロン
ドアを開くと、ドアのぶにかかった鈴が鳴る。
それを聞いた店員が待ってましたとばかりに振りむく。
「いらっしゃいませー」
「あの・・・人と待ち合わせをしてまして・・・」
「美海!」
向こうの方から私の名前を呼ぶ声が聞こえた。
キョロキョロ見渡すと、一番端の窓側に輝が座っていて軽く手を振っている。
私は店員を無視して輝の座っている席へ向かった。
「ひさしぶり」
「おう」
私は輝の向かい側に座った。
「なんか・・・緊張しちゃう」
「そうなんだ。実はおれも」
つい黙りこみになってしまう。
何話そう・・・。
そう思っていたとき。
「あれ?美海??」
聞いたことのある声が耳に入った。
見ると、莉子が立っていた。
「り・・・莉子?!なんで・・・」
「私ココでバイトしてるんだ〜。・・・あれ?この人は?」
「この人は甲乃さん」
私が莉子に輝のことを紹介すると、輝は軽く礼をする。
「あ〜!・・・どうも。莉子です〜。美海の友達です」
莉子も軽く礼をする。
「莉子怒られないの?」
「うん。さっき終わったとこなんだ〜。それより甲乃さんってカッコいいですね♪」
莉子が無理やり輝の隣に座る。
「あ・・・ありがと」
輝は急なことで少しびっくりしている。
私もびっくり。
つか、なに割り込みしてんの?!
「ねぇ、私も一緒に遊んでもい?」
「え・・・どうする?」
輝が私に聞いて来る。
どうしようって・・・。
ホントは二人でいたいけど莉子にイヤな思いさせたくないし・・・。
「いいよ!3人でどっか行こ??」
「ありがとお♪」
いつものように莉子がニッコリ笑う。
「じゃあどこ行く?」
輝が話題を出す。
「私カラオケ行って甲乃さんの歌声聞きた〜い♪」
莉子が甘えた声で提案を出す。
なんか莉子いつもと違うんですけど・・・。
「いいけど・・・美海は?」
「あ。いいよ★」
私は苦笑い。
「あれぇ?甲乃さん美海って呼んでんの?」
「あ。うん」
「じゃあ私のことも莉子って呼んでよ☆」
「え・・・あ・・・うん」
輝はチラッと私を見て返事をした。
「やった〜♪甲乃さんアドレス教えてくださいよ!」
「あ〜今携帯持ってきてないんだ」
「うっそ〜。ショックぅ」
莉子・・・もしかして輝のこと・・・。