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第一話

えっと・・・・・


「ごめんなさい!ごめんなさい!・・・」


何事ですか・・・・・




第一話

ー分かれ道ー




まず初めに自己紹介を俺の名前は、燈月刹那。


今年の春、高校を卒業した18歳


性別は、男


趣味は、読書と昼寝


特技は、料理


道場の師範代をしている


道場といっても門下生の数は、両手で数えられるくらいの人数しかいない


流派の名前は、燈月流古流剣術


なんでもはるか昔から家の家系に受け継がれている剣術らしい


当然俺も幼い頃から親父に叩き込まれていた


今では、免許皆伝だ


そんな両親も今はもういない


親父は、二年ほど前に病気を患い


そして、母さんは・・・・・



ズキ



・・・・まぁ、自己紹介はこれくらいにして本題だ


その日俺は、クラスメイトと卒業記念パーティーという名のバカ騒ぎをしにカラオケボックスに行った。


あまりのバカ騒ぎに店の定員に怒られた事を除けば問題なく終わり皆に別れを告げてから家に帰るために帰路についた。


頭の中で、明日の朝飯の献立と道場の稽古内容を考えながら歩きつつ悪ふざけに投下された酒のせいかわずかにボーっとする頭を振り工事中のビルを左に曲がった。


だけどその時の俺は気が付かなかった。


いつもどうりなら気が付いていただろう出来事に


上から自分めがけて落ちてくる鉄柱に・・・・・


次の瞬間俺の視界は真っ白になった。



そして次に目を開けた先は、


あたり一面の白い世界と


ひたすら謝り続ける白い服に白い翼を持った女の人でした










回想終了









「ごめんなさい!ごめんなさい!ごめ...」


「わかった!わかったから!!落ち着いて!!頼むから!!!」


俺の言葉に彼女は、深呼吸をし落ち着こうとしているが


スハ、スハ・・・・・


(それじゃ息継ぎだろう・・・・)


そう思いつつしばらくすると落ち着いてきたのか普通の深呼吸に戻っていった


「すいません。取り乱しちゃって」


「別に、大丈夫だけどここは・・・・それに貴女はいったい・・・・」


ここは・・・っと目の前の女性が口を開こうとしたとき


「目が覚めたか?」


それを遮るかのように後ろから別の声がした


振り返るとそこには光り輝く光の玉があった。


「あとは、私に任して君は戻りなさい」


「しかし・・・・・」


「いいから」



思わず固まる俺をおいて話が進む


女性のほうは、しばらく渋っていたが俺と目の前の光の玉に頭を下げ背中に生えた白い翼で飛び去ってしまった。


「あなたはいったい・・・・」


そう尋ねる俺に目の前の光の玉は、


「私は、そなた達が神と呼ぶ存在。そしてここは、転生の狭間と呼ばれる場所」


「転生の狭間・・・それに神って!?・・・・・」


驚く俺に神?はさらに続けた

                                     

「転生の狭間とは死んだ魂が集う場所。そなたは死にました・・・そなたの死は、”事

故”によるものです」


「えっ?事故??」


そう聞き返す自分に


「驚かないんですね・・・・自分が死んだということに」


神?は、意外そうな声で言った


「確かに驚いた事は驚いたが、だからって慌てたりしても何も変わらない。大切なのはこれからどうするかって事だからな。」


慌てるよりも行動しろ、親父が俺に教えてくれた言葉だ。


ほう・・・神?が感心したような声を出した。


「それより事故っていったい・・・・」


俺の疑問に


「ええ。本来そなたは、まだ死ぬ予定ではないのですが先ほどの天使がうっかり別の人が受ける罰をそなたに行ってしまったんです。そのため、そなたの魂は転生する事が出来ない上にもともとの器である体も既に埋葬され甦らす事も出来ない状態なんです」


間違えてって・・・・・


だからあんなに謝っていたのか


もはや怒りを通り過ぎてなんか自分の運の悪さに泣けてきた


「そこでモノは相談なんですけど。」


マイナス思考全開の自分に神?が聞いてきた


「相談?」


「ええ。器がない以上転生をしないといけません。本来は、このまま転生させるのが普通なのでしょうがその場合魂の中の記憶を空にしないといけません・・・・そこで」


ここでいったん言葉を区切り


「そなたには、ここではない別の世界に・・・つまり異世界に転生してみませんか?そうすれば記憶を消さなくとももう一度別の人生を歩む事が出来きますが?どうしますか?」


確かにここで普通に転生すれば今までどうりの人生を歩めるが・・・・・・


「ちょっと、聞いてもいいですか?」


「はい、構いませんよ」


そう返事を聞いてから


「何故、俺にそんな話をするんですか?」


しばらく間を空けてから


「興味が出たのですよ」


「興味?」


聞き返す俺に


「ええ、そなたが異世界に転生したらどうなるか興味が出たんですよ」


そう答える神?


「興味ですか?」


「ええ、そうです。ところでどうしますか?前者か後者。二つに一つどちらか選んでください」


そういう神?に俺は、不敵に笑いつつ


「どうせ、転生するなら自分の知らない世界に行ってみたい」


「でもいいのですか?行き着く世界は、正直私にもわかりません。その世界は、この世界より乱れた世界かもしれませんよ?もう進んだら戻る事が出来ないのですよ?それでも行きますか?」


そう、尋ねる神?に


「ああ」


はっきりとうなずく


「そうですか・・・・それなら!」


突然、視界を覆う眩い光


「くっ・・・・」


あまりの眩しさに目を瞑る


すると体の中に何かが混ざるような感覚を覚えた。


そして光が収まって目を開ける


まず目に入ったのは、緑色に輝く自分の体


やがてその光も胸の中心辺りに集まり消えた


「今のはいったい?」


「そなたに、癒しの加護を与えました。これは、今回のことのお詫びをかねての事です。癒しの加護がそなたの身と魂を護ってくれるでしょう。」


そう言う神?に自分は


「本当に神様だったんだ・・・」


「いままでいったい私をどんな目で見ていたのですか・・・・」


「光る玉「転生させませんよ?」・・・すみませんでした。」


思いっきり頭を下げる俺


はぁ・・・とため息をつかれてから


「別に本来の姿は別にあります。しかしその本来の姿になるとそなたの魂を砕きかけないのでこの姿なんです。なんなら本来のすが「本当にすみません」・・・そうか」


少し残念そうにいう神


俺だって転生する前に死にたくない


「それじゃ、始めるぞ」


「おう!色々とありがとうな」


そういうと俺の周りを魔方陣のようなものが敷かれる


それと同時に薄くなっていく体


「あっそうだ!」


「ん?何だ?まだ何かあるのか?」


そう聞いてくる神に


「名前、最後に名前教えてくれ。」


しばらく沈黙をしてから


「・・・・ソルティアだ」


小さな声だったが確かに聞こえた


「そうか!ソルティアまた縁があったら会おうな!」


そういって薄れいく意識の中で最後に見たのは、流れるような白銀の髪と黒金色の瞳に黒と白の六枚羽を広げた美女が微笑んでいる景色だった。


親父に母さんにソルティアにみんな、それじゃな!!!!





side:?





・・・息苦しい。



気がつくと俺は息苦しい状態にあり、声を出して喋れる状態ではなかった。

息をしようとすると俺は口から水を吐き出した。


「おぎゃーおぎゃー」


やっと声を出せると思ったが出てくるのは赤ん坊の泣き声だ。


「生まれましたよ奥さま。」


誰かの声が聞こえ、その人物は俺を抱きかかえていた。

そこで気がついた。

自分が転生を終えたということに


だが次の瞬間、俺は固まった










「かわいい女の子ですよ」












(な、何だとーーーーー!!!!!!)


叫ぼうとも出てくるのは赤ん坊の泣き声のみ





こうして俺の新しい人生が始まった





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