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世界の終り、そして本当の現実の始まり 2
「んっ・・・」
なんだかとても長いあいだ寝ていた気がする。
それに頭が痛い。
僕は、ゆっくりと重たい体を動かすとそこはいつもの世界ではなかった。
「なんだここ・・・」
空は灰色につつまれ、建物は倒壊し、草木は枯れていて、まさにこの世の終わりのような光景だった。
そして、そのなかでも異彩を放つあの塔。
とても人間の侵入を許しそうもないあの塔は何をするところなのだろうか。
僕はいったいどこに来てしまったのだろうか。
「やっと起きてくれた・・・」
僕が後ろを振り返ると、今にも泣きそうな女性が一人立っていた。
「誰ですか、あなた?」
我ながら、きつい言い方をしたなと思う。
「あ、ごめん。自己紹介まだだったね」
「わたしは、深沢 絵見。あなたは?」
「社 優人です」
「そっか、優人君か、、、優人君、ごめんね・・・」
そういった彼女の顔はとても寂しそうだった。