始まり
小説を書くのじたい初めてなので、ダメダメかもしれませんがよろしくお願いします。
ps,世界観はSAOを想像していただけるとわかりやすいかも・・・
20××年、人間は不の感情がない完璧な仮想空間を作り上げた。
「僕はどこにいるんだ・・・」
この手、この足、この体は何をするためのものなのか
今のこの世界はその答えを出さない。いや、人間がその答えをパンドラの箱へと隠したのだ。
仮想空間ボックスワールド(通称BW)。人は地球の代わりにこの空間を生み出し、ここを「現実」と定めた。
その少しあと、みんながBWを「現実」として受け入れ、地球を忘れ去った世界。
「ただ真っ青な僕の頭上、いつも僕に付きまとう四つのアイコン」
「毎日、何も起こらず、ただただ時だけが過ぎてゆく世界」
「この世界は嫌いじゃない。面白い人間だっているし、気になる女の子だっていたりする・・・」
でも・・・
「本当の君はどこにいると思う?」
その透き通った、それでいてすごくおさないようなワクワクした声が僕に問いかけてくる。その声が誰のものなのかどこから来るものなのかはわからない。ただ毎晩その声、一言を聞くたびに心の奥のほうがざわざわするのだ。
{BW}10月31日pm11時15分
ハロウィンのお祭りが終わりいよいよ冬本番という今晩、僕はこの言葉の続きを聞くことになる。
いつも通り、黒く深い夢の中その声は僕に問いかけてきた。
「本当の君はどこにいると思う?」
そう、その一言を聞くのは何度目だろうか。
三年前のちょうど今日のような寒さがやってきた日、僕はその声を初めて聞いた。
その日以来、毎日聞き続けた声が今日は少し違った。
「君はこのBWの起源を知ってる?」
おどろいた・・・
三年間で初めて二言目を聞いたということもあるがいつもの透き通った声が今日は少し曇っているような気がした。
そんな僕をしり目に夢の中、言葉は続いた。
「ここはね、人間が作った作り物なんだよ」
なにを言っているんだと思ったが、その反面それに納得している自分がいる。たぶん、二年間も同じ一言を聞かされているせいだ。
「今はまだ意味がわからなくていいんだ」
「明日、、、明日その意味がわかるから」
僕はその不安に満ちた声を最後に現実に戻された。