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プロローグ なんの前触れもない転移
あっぢいいぃ……
俺は今、扇風機の前でヘニョヘニョになっている。外は39度。都心でなっていい気温ではない。さっき取り出したばっかのアイスキャンデーが今にも溶けそうになっている。あぁアイスよ…お前もこの暑さに屈してしまうというのか……
まぁアイスは置いといて。扇風機とは今にもキスするんじゃないかってレベルで近いのに未だに暑い。俺は裸族ではないんだが…まぁ非常事態だ。問題ない
上を脱ぐと引きこもっていた汗が一気に風に当たる
ほんの少しだけ寒いがこれくらいがちょうどいい。あぁ…なんか寝そうだなぁ…アイス食わなきゃだよなぁ…
そう思っていながらも目を開けようとはしない。このまま扇風機に身を任せてしまっても良いのではないだろうか。風邪を引いてもまぁいいのではないだろうか
そうして俺は意識を失った
◇◇◇
心地よい風が頬を擽る。その感触で目が覚める。
「ん……何時間寝たんだ…?」
辺りは木々が生い茂ってる森。こういう場所では子鳥のさえずりとか聞こえるのがセオリーなんだが…どうやら聞こえてこな───────
ってここ何処だよおおおぉぉ────────ぉっ!!!




