【 第 二 騎 士 団 】
三つある騎士団のうち、野党の殲滅、害獣の討伐等主に外の問題を扱う騎士団。最も実力が重視される騎士団で、実力さえあれば平民でも配属されることがある。逆に言えば、実力が無ければどれほど希望しても絶対に所属できない。
例外として、爵位が高いうえに顔が良かった場合実力があってもどれだけ希望しても残念ながら第一騎士団へと放り込まれてしまう。
第二騎士団長
【第二騎士団長】《》〔伯爵位持ち〕
元平民出だが実力と人徳で自力で騎士爵ではなく男爵位を取得。
その後、国王主催剣術大会で優勝し、王への願いを放棄したところ準優勝者に第二騎士団長にと王に願われてしまい、第二騎士団長になった上に伯爵位になった。平民の希望。
例年、立場的に遠慮し多少の手心を加えて優勝しないようにしていたが、グローリアの堂々たるカーテシーに触発されて発奮したひとり。
配偶者は元子爵令嬢。
『先駆け騎士と王弟付き秘書官の婚約解消について』*
『王弟従者の思い出とバタースコッチについて』
『アマリリス令嬢の恋と友情、ぬいぐるみについて』
シモン・コーネル
【第二騎士団第三隊隊長】《コーネル男爵》〔コーネル男爵〕
平民からの叩き上げで、最も危険な第三隊を長年率いた功績から男爵位を得た。
第二騎士団長と同じく人徳も実力も申し分ない。
最近の悩みは今期から従騎士になったレナーテ・ノヴァクがあまりにも世間知らずなこと。
いくら言っても全く理解せず問題行動を繰り返すためそろそろ潮時かもしれないと頭を悩ませている。
配偶者あり。
『アマリリス令嬢の恋と友情、ぬいぐるみについて』
ポーリーン・オブライアン(ファーバー)
【第二騎士団第三隊小隊長】《ファーバー子爵家》〔スタンリー子爵夫人・騎士爵〕
第二騎士団所属、先駆けを主とする第三隊の小隊長。愛称はポール卿、ポリー。
淡い金の真っ直ぐな髪、春の空のような淡い青の瞳。
目立つ美女では無いが凛とした涼し気な顔立ちで、女性としては背が高く男性平均ほど。
事件に巻き込まれたアンソニー・オブライアンを助けたところ惚れられて外部圧力に負けて婚約。あれやこれやのうちに王命で結婚する羽目になった。口数が少なく表情の変化も乏しいが、アンソニーと結婚してからは言葉を発そうとすることが増え、笑顔も増えた。
本シリーズの記念すべき第一作目のヒロイン(ヒーロー?)。
配偶者は王弟秘書官のアンソニー・オブライアン。
『先駆け騎士と王弟付き秘書官の婚約解消について』★
『見世物騎士の日常と一目惚れについて』*
『王弟従者の思い出とバタースコッチについて』
『アマリリス令嬢の恋と友情、ぬいぐるみについて』☆
デイル・ワイト
【第二騎士団所属】《ワイト男爵家》〔騎士爵〕
第二騎士団所属の若手騎士。
癖のある黒髪、琥珀の瞳。アレクシア(男性平均)より頭ひとつ背が高い。
学園卒業してすぐに従騎士試験に受かり、その翌年には正騎士になったかなりの有望株。
騎士としては将来性大いに有りだが貴族としての教養や振る舞いはからっきし。
アレクシアに声を掛けられる前からアレクシアは憧れのお姉様的存在だった。
恋人は第一騎士団所属アレクシア・ガードナー。
『見世物騎士の日常と一目惚れについて』☆
『アマリリス令嬢の恋と友情、ぬいぐるみについて』
レナーテ・ノヴァク
【従騎士】《ノヴァク伯爵家》〔〕
第二騎士団第三隊隊長付きとなった従騎士の女性。
アレクシアと同じ紫光の色の瞳。
あまりにも世間知らずで準王族であるグローリアに不敬を繰り返し、従騎士として続けられるかの瀬戸際にいる。本人はいまいちその自覚が薄い。
アレクシアと同じく東の元小国の関係者であり、アレクシアに庇護されている。
配偶者無し。婚約者、恋人不明。




