【 第 一 騎 士 団 】
三つある騎士団のうち、主に王宮の警備や王族の警護を担う騎士団。
伯爵家以上の出身、もしくは本人が子爵以上の爵位を持っていることが所属の条件となる。容姿もかなり重要で、どれほど家格が高くても容姿が不合格であれば第一騎士団には所属できない。
結果として騎士としての実力よりも美貌磨きや胡麻すりに勤しむものも多くなり、長く不健全な状態が続いていたが現騎士団長になってからは徐々に改善されつつある。
また、アンソニー・オブライアンの事件、および「王命結婚事件」でかなりのお掃除ができている。
第一騎士団長
【第一騎士団長】《イーグルトン公爵家》〔イーグルトン公爵〕
第一騎士団長執務室にいる時は常にしかめ面をしているが、特に怒っているわけでは無い。真剣な顔をするとどうしても怖くなってしまう気の毒な強面。
怖くはあるが人間性から大変慕われている。怖がられているが。
詳細は ⇒ 《イーグルトン公爵家》
カーティス・ラトリッジ
【第一騎士団団長補佐】《ラトリッジ侯爵家》〔伯爵位持ち〕
第一騎士団の騎士で、二十代半ばにしてすでに第一騎士団団長補佐。
容姿も良く誰に対しても丁寧であり、常に紳士で浮いた話も聞かないため御令嬢人気も高い。
低位貴族や平民、第三騎士団に対して蔑視するような発言も多いが、第三騎士団所属のセオドア・ベイカーに当たり前に礼を言うなど完全な「貴族至上主義」とも言い切れない。
アレクシアや内部の人間に対する表情(気持ち悪い笑み)と対外の表情(普通に笑える)が違うのには理由あり。
王弟ライオネルの信を得ており、何かあるとカーティスが呼ばれる。
配偶者、婚約者、恋人無し。
『見世物騎士の日常と一目惚れについて』*
『アマリリス令嬢の恋と友情、ぬいぐるみについて』*
『王子殿下の冒険と王家男子の事情について』
アレクシア・ガードナー
【第一騎士団】《ガードナー伯爵家》〔ガードナー小伯爵〕
東のガードナー伯爵家の後継者で第一騎士団所属。二つ名は「見世物騎士」。
夜の闇のような艶やかな黒の髪に紫光の色の瞳。まさしく男装の麗人。
剣舞の達人で行事の際には相棒の第二騎士団所属ポール卿とふたりで剣舞を舞い、ポール卿とふたりで御令嬢方の視線を欲しいままにしている。
次期伯爵ではあるが、騎士としての実力はあるが貴族としてはまだまだ。
グローリアのことは女神だと思っている。
恋人は第二騎士団所属デイル・ワイト。
『見世物騎士の日常と一目惚れについて』★
『王弟従者の思い出とバタースコッチについて』
『アマリリス令嬢の恋と友情、ぬいぐるみについて』☆
ジャック・タイラー
【第一騎士団所属】《タイラー伯爵家》〔騎士爵〕
ゆるく癖のある黄色みの強い明るい金髪に少し垂れ気味のアクアマリンの青い瞳。常に口角の上がった少し厚めの唇の右下にはほくろがひとつ。本人曰く甘ったるい容姿。
二十歳の頃に十二歳から婚約していた幼馴染の婚約者に「顔ばかりで中身が無い」と捨てられた。
ケネスとは学園以来の自他ともに認める相棒。
甘い容姿に夢を見る女性が多く、本当のジャックを知ると皆離れていくため若干女性不信気味だった。
王妃付き侍女のハリエットに少し惹かれていたが色々あってその後輩と交際することになった。
最近は誰の意向か王子フレデリックの護衛に着くことが多い。実はケネスと共にカーティスに目を掛けられていることが発覚した。王弟ライオネルにも名前を憶えられた。今後さまざまに巻き込まれることは必至だが、本人が巻き込まれることを望んだもよう。
恋人は王妃付き侍女のリビー・スコットニー(作中時間による、後日結婚)。
『王妃付き侍女と国王付き侍従の恋文とその顛末について』*
『捨てられ騎士の失恋未満と赤い花について』★
『王子殿下の冒険と王家男子の事情について』*
ケネス・コーツ
【第一騎士団所属】《コーツ伯爵家》〔騎士爵〕
真っ黒な髪に赤に見える茶色の目のグローリアが驚くほどの美形。
王弟殿下にはまとう空気や体格のせいで一歩及ばない。
前第一騎士団副団長に嫌われていたことであまり前に出てこなかったが、前副団長が失脚したことで王族警護などに携わるようになってきた。
ジャックとは学園以来の自他ともに認める相棒で、独身時代は騎士団の寮で同室だった。
最近は誰の意向か王子フレデリックの護衛に着くことが多い。実はジャックと共にカーティスに目を掛けられていることが発覚した。王弟ライオネルにも名前を憶えられた。今後さまざまに巻き込まれることは必至だが、ケネスの場合ジャックの付き合い。
配偶者あり。妻と子を溺愛している。
『王妃付き侍女と国王付き侍従の恋文とその顛末について』*
『捨てられ騎士の失恋未満と赤い花について』☆
『王子殿下の冒険と王家男子の事情について』*
ウーデン卿
【第一騎士団所属】《ウーデン伯爵家》〔騎士爵〕
カーティスの腰ぎんちゃくのように後ろをついて回っていることが多い。
カーティスと同じく内部の人間に対する笑顔が残念(気持ち悪い)。
第一騎士団に所属できている通り、本来は容姿が良い。
『見世物騎士の日常と一目惚れについて』*
アドルフ・ギルモア
【第一騎士団】《ギルモア公爵家》〔騎士爵〕
グローリアにちょっかいを掛けてカーティスに追い払われた騎士。
貴族至上主義で上には媚びへつらい下には横柄な典型的な「嫌な貴族」。
顔は良いがその他が残念なため全く昇進しない。
大変な自信家で、自分がどうして平騎士なのか理解できない。
このシリーズでは数少ない本気で残念な人。
『アマリリス令嬢の恋と友情、ぬいぐるみについて』*




