《 ウィルミントン海洋伯家 》
西の海と港を守る海洋伯家。海賊と戦うこともあり、海洋伯家自体がまるで海賊のよう。
代々男は豪快で爽やかな好漢、女性は強くしなやかな女傑揃いだが、当代はひとり残念なものが混ざってしまった。
十年前の事件において失態を犯し、ずっと中央から干されていたが、この春から中央への一部復帰を王弟ライオネルが許した。
ウィルミントン海洋伯
【ウィルミントン海洋伯】《ウィルミントン海洋伯家直系》〔ウィルミントン海洋伯〕
ほぼ海賊、と称される豪傑。
自ら武器を取り船に乗り海賊の討伐に出てしょっちゅう帰って来なくなる。
執務を妻に丸投げしていることで実は頭が上がらない。
息子を信じたいばかりに目を逸らし、事態を大きくしてしまったという十年前とも通ずるミスを犯してしまった。
配偶者はウィルミントン海洋伯夫人。
『アマリリス令嬢の恋と友情、ぬいぐるみについて』
ウィルミントン海洋伯夫人
【ウィルミントン海洋伯夫人】《》〔〕
海に出て帰って来ない夫の代わりにウィルミントン海洋伯家と領地、および付き従う貴族家たちを一手にまとめる女傑。
コーデリアからジャーヴィスの話を聞いてすぐに調べたが、自領での悪事の証拠が出なかったこともありいったん断念。庇いたかったのではなく、単に忙しすぎて多領の調査まで手が回らなかった。
忙しすぎた結果、病に倒れて療養生活を送ることになり、その間の代行はジャーヴィスではなくコーデリアに任せた見る目のある女性。
配偶者はウィルミントン海洋伯。
『アマリリス令嬢の恋と友情、ぬいぐるみについて』
ジャーヴィス(ウィルミントン)
【ウィルミントン元令息】《ウィルミントン海洋伯家(除籍)》〔〕
ウィルミントン海洋伯家の長男、第一子。本来であれば次期海洋伯だった。
赤味がかった金の髪に空色の瞳の美男子。
散々なことをした結果ウィルミントン海洋伯家から除籍となり平民落ちした上で神殿(更生施設)送りとなった。
庶子が五人と言われていたが、女情報屋セシルの調査でもうひとり見つかった。
配偶者、婚約者無し。恋人というか被害者多数(現在調査中)。
『アマリリス令嬢の恋と友情、ぬいぐるみについて』*
『女情報屋の変わった対価と特例について』
コーデリア・ウィルミントン
【ウィルミントン令嬢】《ウィルミントン海洋伯家直系》〔小海洋伯〕
ウィルミントン海洋伯家の長女、第二子。次期海洋伯に内定した。
赤味がかった金の髪に海色の瞳のきりっとした美女。グローリアの好み。
とんでもない兄の悪事を暴くために東奔西走し、母が病に倒れたのを良い機会と「黒金封蝋」を持ち出して国王陛下に直訴の手紙を送った豪胆な令嬢。将来は母に似た女傑間違いなし。
作中では言及していないが、コーデリアもグローリアと物凄く話したい。
王弟殿下に申し込んだ縁談は政略とはいえ一応真面目なやつだった。
配偶者、婚約者、恋人無し。
『アマリリス令嬢の恋と友情、ぬいぐるみについて』*
『女情報屋の変わった対価と特例について』




