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闇。
ヤバい。罠にはめられたそう思ったのもつかの間時透の手が!!、
俺に向けられた。えっ、と驚いている俺に手を差し出した時透が
「うん?、どうしたんだいそんなに警戒しなくても大丈夫だよ。握手をしないかい?。尊敬する橘さんの師匠と握手をして見たかったんだ。」
なんて言うもんだからさらに驚いたが、とりあえず握手することにした。その時、グッ!と思いっきり腕を引っ張られる。
俺の顔が時透の胸の位置まで来て、
「おい。コソコソつけ回すなよ。潰すぞ。」
低く、それでいて重厚な声が俺に響く。さっきまでの声とは比べものにならないぐらい重いものだった。
「大丈夫かい?急に転んで。心配したよ。」
おっとっと、なんてちょけたように言う時透。
それとおなじに周りがハハハと時透と一緒に笑う。
どうやら傍から見たら俺が勝手に急にコケたように移っているみたいだ。それも本当かどうか怪しいが。
俺は初めて時透の闇に触れたのだった……。




