なんでなんだ。
「え!」
驚きすぎて思わず少し声が出てしまった。恥ずかしいなーと周りを見渡す。
「ふふっ、」
そんな俺を見て目の前の彼女が笑って言う、
「申し訳ない。君の瞑想があまりにも綺麗だった
のでついつい見惚れてしまった。」
綺麗?どういうことだ。俺はただ瞑想をしていた
だけだぞ綺麗とかどうゆう表現なんだ?
?マークを頭に浮かべる俺に気づいて続けて橘先輩
が言う。
「その様子だと自分では気付いていないのだろうが
君の瞑想はまるで居合の達人のように完璧で隙の
無いものだよ。まるで今から戦場に行くかのような
そんな気迫を感じさせるようなね。小さい頃から
やっていたのだろう。それだけでは無いだろうけど
非常に高い練度を感じたよ。」
「練度?確かに小さい頃からじいちゃんのマネを
してふざけてやってましたけど、ただ静かに息を
吸うだけですよ。」
「君からしたらそうなのだろうけど私からしたら
肩の力や今自分の持っている重圧を1度外して
そしてまた着けて前に向かおうとする意志を
感じさせる力強い瞑想に感じたんだよ。」
こんなに瞑想ぐらいで褒めてくれるなんて?
橘先輩は意外と褒め上手なのかもしれないな。
そんなことを考えている俺の頭を見ていたかのように
橘先輩はむくれて、
「ムムッ、その顔は信じていないな。本当に私は
君の瞑想に見惚れたのさ。」
なんて言うので、はいはい、分かりました。と
適当に返事をした。そんなに後輩の俺をヨイショ
したいのだろうか。冬子さんになにか言われたのかも
しれない。そうでも無いとただの一般学生である俺に
対してそんな嘘をついてまで近づく必要なんて
無いだろう。
「うん?君は本当に信じていないようだ。
そうだ!こうしよう。君私に瞑想を教えて
くれないか。前から教わりたいと思っていたんだ。
ちょうどいい。それで私がどれだけ本気で言って
いるか信じてもらおう。」
まるで最高の案じゃないか何て風に手でポンと
する橘先輩。
えっ、どゆこと、一体全体なんでこんなことに
なるんだ。
俺はただ目立たず生きたいだけなのにーーーーーー。
祝50話。まっ、めちゃくちゃ1話1話が短いんですが。




