相澤さん③
改めて常磐さんの美しさを再確認した次の日、
教室についた俺はそのあまりにもな光景に驚くと
共に唖然とするしか無かった。俺の目には、
今までずっと、周りに男子や女子がうじゃうじゃ
寄ってたかっていた相澤さんの周りに、誰1人として
人がいなかったからだ。しかも、周りにはいないが
遠くの方で恐らく悪口を言っているであろう
女子グループプラス今まで相澤さんの周りにたかって
いた男子達が見える。あいつら相澤さんに薄く
聞こえるように言ってやがる。自分たちには
関係ないことかもしれないがそんなの関係なく
まじで気持ちが悪い。気分が良くなるものじゃねぇー、それは常磐さんも同じようで、唖然としていた俺の後ろから今来たばかりの常磐さんが俺と同じように
ポカーンとしたあと、遠くの奴らを見て怒りを
あらわにしている様子を見て、分かった。
その後、常磐さんは俺の存在に気付いたようで、
「これはどうゆうこと?」
っていう目で見てくれたから、
「俺も今来たばかりで分からないよ。ごめんね」
とアイコンタクトをしておいた。
常磐さんは「いいえ。ありがとう」とアイコンタクト
してくれたが、その目には女子グループたちへの
怒りが治まってないのがよく分かる。
その日はヤツらへの怒りが無くなることなく
一日が終わったが、その間も相澤さんはずっと1人
だった。何を思い相澤さんが今日一日を通ったのかは
俺には分からない。が、相澤さんに対する根の葉も
ない噂が蔓延していることだけは分かった。
それから数日。相澤さんのことに思うことが
ありつつ久しぶりに登校した俺は、常磐さんに呼ばれ
別の教室に行くとそこにはやつれきって
入学当時の面影が少しもない相澤さんが居た。




