どうしてこうなった
相澤咲、12星制度受講者であり、牡羊座を
与えたれた才女である。文学部に所属している。
特に何か目立った功績がある訳ではないが、その
人柄の良さと小動物のような守りたくなる庇護欲の
塊のような姿からありとあらゆる人から好かれるという唯一無二の才能を持っている。
「学園のアイドル」だ。周りは無意識で
相澤咲が好かれていると思っているが、俺や常磐
さんは恐らく非常に緻密で練られた考えの元、相澤
さんが人から好かれるように動いていると考えて
いる。特にだからなんだと言う訳では無いが、
これはいわゆる妄想の類と言うことだ。誰もが
考えたことはあるだろう?クラスの人気者が
実は腹黒かったり、何か闇を抱えていたりして
いないかとだってそっちの方が面白いだろう。
普段クラスでキラキラしてる一軍の裏の顔を
たまたま見つけてそこからありとあらゆる
ストーリーがあって結局その人と仲良くなったり
あるいは恋人になったり、そんな夢物語を考えた
ことはあるだろう?でもそんなものはあくまで
夢物語だと割り切って、それでももしかしたらと
もがいて足掻いて結局なにもなくって、あーあぁ、
そんなのやっぱりアニメやマンガの世界の話だった
んだ。って思いながら死んでゆくのだろう。
って思っていたのに··········。
「ねぇねぇ碧斗。私、もう碧斗以外に可愛いなんて
言われたって嬉しくないからね。」
「碧斗くん。私はまだ冷徹かな?」
俺の前で頬を赤らめながら、そんなことをのたまう
相澤咲と、常磐佳奈を見てどうしてこうなったのかを
思い返すのだった。




