なんで?
まてまてまて!、一度落ち着け、そうだ。
落ち着くんだ。深呼吸だ深呼吸!!、えっ、えっ、
なんで、どうしてだ。意味がわからない。さすがの
俺もこんな事態は想像してなかった。いや、まてよ
相澤さんが自分の席と間違えて俺の席に座って
いるという可能性は?と俺が焦ってる時、
相澤さんが俺を認識して、寂しそうな顔から
パッと光が刺した顔に変わった。
なるほど、その可能性は低いと。なら、なんでだ。
どうして?、相澤さんが俺の顔を見て喜ぶ?
いや、何か用事があっただけかもしれない。
そうだ。そうに違いない。簡単な用事があったけど
俺が数日いなかったからそれが解決出来なかった
と、確かにしょうもないことでもなんかの影響
とかで数日ほっておくしかなくてなかなか
解決しないとムズムズすることってあるもんな。
なるほど。そうだ。そうに違いない。ならパッと
話したらすぐに解決するはずだ。落ち着け落
ち着くんだ俺。一瞬だ一瞬で良い。パッと相澤さん
と話したらこのクラスメイトからの視線も無くなる
はずだ。そうだそうに違いない。
俺は必死に頭を動かし落ち着こうとする。
こんなに考えたのはタイトル戦の時以来かも
しれない。いや、むしろそれ以上かも。
いや、まてよなんだか落ち着いて来たぞ。
そうだ。よく考えれば俺は対局で一回りも
ふた回りも年上の人達と勝負しているんだ。
そう考えればこんなただの高校生たちの視線
なんてどうってことない。そうだ俺は王将だぞ!
無理やり自分を奮い立たせて俺は気持ちを強く
持つ。
すると、可愛らしい声が聞こえた。
「森内君だよね?ごめんね勝手に席座っちゃって。
数日間いなかったよね?凄く心配したよ。
ずっと話したかったんだからね。」
そこにはごめんごめん。というポーズをしてから、
メッ!のポーズをとった相澤さんがいた。
それと、その後ろに、殺意と憎しみの視線を向ける
クラスメイト達が。
あっ、俺ダメかも?、なんでこうなったんだ。
ついでに絶望した顔をした俺も......。




