【巫女日記2】アテナ~アルってば~
アルってば。
いっつも女に囲まれて!
アルってば。
もっと私をちゃんと見てっ。
アルってば。
私……頑張ったよ————?
私が私で居られたら、あなたは隣に居てくれる?
あなたは私を忘れたけれど、私はずっと、忘れない。
いつの日か全て思い出したなら、きっと、私を怒るよね。
その前に消えた方がいいよね? 絶対、壊れてしまうもの。
私のことを言ってるんじゃない、一緒にあなたも壊れるの。
ずるくてわがまま、つよがりで。自己中泣き虫、嘘つきで。
資格がないのはわかってる。最低なのも、わかってる。
世界の終わりを憂いたけれど、やっと、あなたと居れるのね。
この気持ちなんていうか知ってる? 欲望。恋とは違うもの。
私は何も綺麗なんかじゃない、最後は全てを失うの。
どんなに隠しても。どんなに抑えても。
欲しくなる、すぐに溢れちゃう。あなたにとっては邪魔でも。
真っすぐで透き通るあなたの、優しい声を聞いたら……やっぱり好きが止まらない。
失くして辛いよね。一人で苦しいよね。
でも私、最初から持ってない。あなたが大事にしてたもの。
だから今だけはどうか許して、お願い私を捨てないで……やっぱり私は勝手だね。
世界を壊した罰として。救えなかった、罰として。
19話
なっちゃんもおつうちゃんも何? ちょっと近過ぎじゃない? アルだって疲れてるんだよ?
私だって我慢してるのに……アルもアルだよ! まんざらでもない顔してさ! ばかもう知らない!
って、はああ? 何その依頼内容? あのハクツル、バカなの? チャンさんもしっかりして!
アイネの憧れ……まさか、まさかね。——思想に変化? ある男に敗けてから……? もしかしたらこのアイネ・ルージュって人は、かなりの重要人物になるかもしれない——。
20話
スターク! 水着なんてナイスじゃない! ——でもこれ、お手製よね? ご丁寧にサイズ表記まであるのはなぜ? なんでわかるのかしら? そしてもの凄く複雑な気分だけど、本当にピッタリ。
アルってば、私の水着を見ても何も思わないわけ? ほんと失礼しちゃうんだけど!? ばか。
それにしても……ユリさんはわかってたことだけど、もしかしてなっちゃんにも負けてる……? どうして? 毎日ミルク飲んでたのに。
21話
またおつうちゃんが近い。子供だからって何してもいいわけじゃないんだよ? ずるい。どいて。
アルがユリさんの方ばかり見ているような気がしてたけど、どうやら勘違いだったみたい。アルってば、小さいコの方が好きなんだって。べっ、別に私はちっちゃくはないけどぉ〜? この二人よりは小さいしぃ〜? ……ふふっ、やった。
せっかくだし、アルも遊んできて。今の私なら、この図々しい幼女でさえも天使に見えちゃうのです! 待ってるから、早く帰ってきてね。
22話
——遅いなぁ~。まだかなぁ。まさか……何かあったのかな?
あっ、おつうちゃんおはよ。よく眠れた?——ってどこ行くの? えっ、アルを呼びに? まさか……ずっと起きてたんかーい! えーん。やっぱり天使なんて、どこにも居なかったんだ。
23話
なっちゃん……私たちはライバルと書いて親友——だよね? 今日のところはそういうことでいいわ、休戦、共闘といこうじゃない。
アルってば、さっきのご機嫌取りは仕込みだったのね? ふふっ、上等。いい度胸じゃない。
わかってる、どうせこのアフロが全部悪いんでしょう? わかってる。でもね、アルもアルだよ。だって私にはそんなこと、してくれたことないじゃない。やっぱり私には興味ないってこと?
だったらわかりました。力ずくでもこっち向かせてあげるんだから! ばか!
24話
今日は私の日~。ふふっ、楽しいな。いちいちアフロがうっさいけど、気にしない気にしない。
ふーん、アーレウスの部隊規定はこんな感じなのね。色々と細かいけど……まぁ普通はこれぐらいが当たり前よね——。チャンさんの話を聞く感じ……今後のことを考えると、確かに部隊登録はしておいた方が良さそうね。
25話
危なっ——。ついつい口から出かけちゃった。記憶を無くしてるとはいえ、ウチにはアズリア出身のコが多い……予期せぬところで色々めくれちゃうかもしれない。今はまだ、その辺のことは知られるべきじゃない。
やっぱりそうだったんですね。ユリさん、綺麗だもんね~。あの時小さいコが好きって言ったのは、やっぱりご機嫌取りだったんですね。期待させるようこと言っといて、アルも結局はおっきい派ね。はいはいわかってたわかってた——あーん! いいもんばかぁ!……成長期って、二回来る?
隊長はアルでしょう。チャンさんでもいいけど、多分そのチャンさんがアルだって思ってるし。
参謀はパスね、戦場に出れないのは絶対に無し。アルが何と言おうと、来るべき時が来たら必ず出るもの。
テンペスト……これぐらいは、許してくれるよね? あなたが残した燈で、あなたが残した道だもの。
26話
ひ、秘書!? いや、別にどうってわけじゃないはず……なのになんか、イケナイ響きな気がする! なんで!?
しかし竜巻に白狼……か——。ふふっ、この辺は口出ししてないのに、結局こんな感じになっちゃったね。これが運命……ってやつなのかしら? やっぱり。
皆何を驚いてるの? と思ったけど、相手が〝字持ち〟じゃしょうがないわね。
ねぇどう? アルは見てみたい? なら私、頑張って髪伸ばすから、言ってねっ。
ぐぬぬ……。確かに、有事の場合はどうとか言ったわね。そっ、そんな眼で見られたら……わかったって言うしかないじゃん——ばか。わかったわよ。今日のところは支援に徹してあげる!
しかしピンクレディー……なんでしたっけなー?
27話
くー、標的、あっちへこっちへと動き過ぎ! 瞬きしてるうちに見失っちゃいそう。
きゃー! アル凄い! やっぱりアルが最強ね! この調子ならさっさと——はいはい、仕事しますよー。
無茶言ってくれるわね、あんな遠くに雷撃だなんて。でも……アルにはこれからもっと無茶をさせることになるんだもの。私だってこれぐらいのことは——しないとねっ!
……どう、アル? 私、力になれた? もっとアルの力になりたい、けど……もうダメかも。——って、あれは……ダメ! 〝字持ち〟がアルの方に! なっちゃん! 早くアルに知らせて! お願い、アル——!
28話
——誰かの声がする。誰? なっちゃん? ユリさん? ……なんだ、アルじゃないいんだ。
なら……もう少し……寝かせて————。
30話
——ここは? あれ? 身体が重……あれ? この感じ……〝リベリオン〟!? アルが近くにいるの!? どこ? アル……アル——!
あ、見つけた……。苦しいよぉ、ふらふらする。早く私を見つけて? 転んじゃうよ? 倒れちゃうよ? 今度は最後まで……支えてくれる……よね? お願い————。
31話
——アルの声がする。良かった、無事だった。
お願い、アルの魔力を少しわけて? 私は器が小さいから、すぐだから。
アル……ピンクレディーと居ると、なんだか昔に戻ったみたい。ちょっと嬉しいけど、ちょっと妬ける。そんなに素のまんまで喋っちゃってさ。ばか。
アズリア人は、名前ですぐわかっちゃう。第三師団の軍長さんは、エリィが目を付けられることの無いよう、間接的に隠そうとしたのね。確か第三師団は広域支援部隊、何か情報を持ってるかも……行ってみるのも、アリかもね。
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