夢色ハニー【一人で詩の連作企画①】
風を追い抜き走る疾る
なんて素敵な夢色ハニー
愛を追いかけ走る疾る
なんて無敵な君色ダーリン
↓ ゆめ
夢を追うんだ
星を探すんだ
それくらいとてつもなく遠い距離を
僕達は歩き始めたのだと知る
↓ ほし
どんなに伸ばしても届かない手
呆気なく崩れ落ちる城壁
何も持たずまっしろな君は
そこから踏み出して星を掴むんだ
↓ まっしろ
涙が止まらなかった
消えて逝くまっしろな輝き
ぼくには決して届かない
喪われて逝くきみだけのひかり
↓ ひかり
君の足跡が大地を創る
踏み締めた其処は確かな聖地
その背後から伸びた光に
僕は音もなく、呑まれてゆくばかり
↓ だいち
このまま大地に溶けてゆきたい
あなたを支えるこの大地に
そしてあなたは双脚で私を踏み締め
何処か遠くへと旅立っていくのだ
↓ とおく
何て遠くまで来てしまったんだろう
絆を振り払って
思い出を打ち捨てて
君さえも、置き去りにして
↓ きずな
いらないものが沢山あるんだ
歩き出すには重すぎるから
夢も絆も 全部捨てて
今はただ、君に逢いたい
↓ たくさん
君が居なくなったら私はどうなるんだろう
だって、君は
君に出逢うまでの私を全て否定出来るほど
沢山のものを私にくれたんだ
↓ ひてい
誰に否定する権利があるものか
僕が君を想うことを
君が誰かを想うことを
誰かが誰かを想うことを
最後までお読み頂きありがとうございました。
学生時代に友人の発案でこのような企画をやっていました。当時は交換日記のように順番に書いていたので、自分では使わない単語を使うことが難しく、そして楽しかったように思います。
ひとりでやるとどうしても同じような言葉を使ってしまうので、繋ぎ言葉は全て変えるという縛りをつけて、幅を広げていきたいと思います。学生時代に作った作品もあるので、今の自分では出て来ないような言葉もあり、懐かしく思います。
vol.01のこちらは、元々1つめの「夢色ハニー」という単語をずっと使いたくて、それありきでできたような作品群となりました。
ひとつでもあなたの心に響く作品があれば光栄です。