第2話 櫻井明美
ガラガラぁ〜。
「失礼します。今日からこの学園に転校しました神城洵です。」
職員室の先生達の目線がこっち側に集中していた。
「君、転校生かい?」
職員室の先生に聞かれた。
「はい、そうですが。」
何だか職員室が騒がしい。
「あぁ〜なら神山先生、後お願いします。」
そういうと、その先生は慌てて職員室から出ていった。と、同時に職員室の奥から女の先生が出てきた。
「遅れて御免なさいね、私は貴方のクラスの担任の神山香野子って言うのよろしくね。」
先生は少々息が荒れていたが、気にせず先生と一緒にクラスに向かった。
そして、クラスに着いた。ガラガラぁ〜。
「はい、席に着いて今日は転校生を紹介するわ。さぁ、入ってきて。」
何だか、教室が物凄く騒がしかったが、勇気を出して入った。
すると見た事のある顔が目の前にいた。
「あっ、櫻井!」
「えっ、洵君?」
一気に周りが静まった。
「えっ、何々あなた達知り合いだったの?」
先生も周りの生徒達もビックリしていた。
「じゃあ、自己紹介してくれるかな?」
「はい、神城洵です。よろしくな!」
今学園生活がスタートしたけど、何だか上手くやっていける気がした。
「じゃあ、洵の席は櫻井さんの隣ね!そこしか空いてないからね。」
櫻井の隣の席へ行き話しをした。
「よろしくな!」
「うん、同じクラスになるなんて凄いね!」櫻井はそう言っているけど、俺はそんな気がしなかった。
「これから、大変だと思うけど頑張って行こう!」
今の櫻井の言葉で何か元気が出てきた。
そして、授業が終わり帰ろうとした時櫻井が話しかけてきた。
「ねぇ、洵君暇なら一緒に帰らない?」
櫻井に誘われたので、一緒に帰る事にした。
「急に聞くのも何だけど、そのネックレスってどうしたの?」
いきなりだったのでビックリしたが真実を言った。
「これは、俺がまだ子供頃に家族から貰った宝物なんだ。」
「へぇ〜、そうだったんだ。」
櫻井は、何だか深刻な顔していた。
「私、家そこだからじゃあね!」
櫻井はそう言って家に入っていった。
「俺も、帰るかぁ。」
俺は櫻井の事を心配しつつ家に帰る事にした。