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MY GROUND  作者: 狗鷲戦士
一年生編
6/6

プレイボール

「監督、どうして女子の硬式と練習試合なんか受けたんですか?」


野球部一年北川士郎はきいた。


「あぁ、昔いろいろあってな、まぁお前らには関係ない。お前らは一年が出れる試合が増えたって思っとけばいい」

「はぁ、そうですか」


------------------------------------------------------------------------------------------

一回のオモテ、男子野球部の攻撃は、一番ショート北川君

"プレイ"審判の合図で試合が始まった。

『私が歩夢の力を最大限に活かさないと......たしか歩夢の持ち球は小さい変化のカットボールブレーキの利いたカーブキレのあるチェンジアップとストレート。ストレートの球威はそんなにないけどノビはある。相手はこっちのデータがあまりないから初球は見てくるはず』

『初球はアウトコースにカーブか、了解。私は詩乃のリードを信じてるし、ワイルドピッチもでも前にはじいてくれるって信じてるから思い切り投げられるッ』

第一球、バシッ。ストライーク!

『やった、結構危ないコースだったけど取ってくれた。次はインローストレート』

キィーン

『ふう、危ない。もう少しでフェアだった......でも追い込んだ、三球で決めよう、アウトローにチェンジアップ』

『追い込まれた......ストレートのスピードはそこまで早くないけど打てない。せいぜい120ってとこか?つぎは落ちる球で決めてくるはず!?』

ブゥン!ストライクアウト!

『やった先頭切った』


『北川どうした?』

『篠原さんの球おもったよりキレます』

『そうか......』


二番レフト中井君

『次は中井君かここは初球ストレートで』

ブゥン。ストライーク!

『うん、今日は調子いいな、120?125はでてるな。えーと、もう一球ストレートアウトローか』

キィーン

『ちょっとあってきたか、じゃあ一球外に外れるカーブで』

ボール

『それでいいよ、次は思い切ってインハイにストレート』

歩が首を縦に振って第4球、ブゥン。ストライクアウト!

「やった!」

「ナイスピッチー」


「監督!やっぱり相手のチェンジアップすげぇキレます。それとストレートはスピードこそないものの何故か手元で伸びます」

「そうかぁ。じゃあおまえら、次の回はカーブとカット狙ってけ。ストレートとチェンジアップ打てないなら消去法だ」

「「はい」」


ふぅ、何とか抑えたぁ。キャッチャーやるってこんなに気持ちよかったのかぁ。私、野球始めてよかったかも。


一回のウラ女子野球部の攻撃は、一番レフト新井夏稀さん。

『女子野球部か、一年目だし大したことねぇだろ』

『相手の大谷君は速球派の二刀流といえど私たちに初めから本気を出してくるわけないし、コントロールもそんなによくないから粘れば歩ける』

ピッチャー第一球なげた!

『きた!アウトローのストレート、私の好きなとこ!」

キィーン!

「やった、レフト前に落ちた!」

「「ナイスバッチー」」


二番ショート三田さん

『クソッ、まさか初球から打たれるとは、次の三田はバントか、女子が俺のストレートをバントできるわけねぇだろッ!』

コツン

「何!?セカンド無理!ファースト」

アウト

「ワンアウトー!」


三番キャッチャー木下さん

「チャンスだよーー」

「がんばれ詩乃のちゃーん」

『まったく、プレッシャーかかるなぁ。えぇと、右手で振る右手で振るっと』

『もうたせねぇぞ、ここは変化球から入ってっと』

『ん、初球は変化球か?しかもど真ん中!」

カキィィィィィィィィン!ドス。

「え?やったぁぁぁぁ」


私本当にホームラン打っちゃったの?


「やった!やったよ詩乃ちゃん!」

「初打席初ホームランなんてすごいです詩乃さん」


「おい、どうした大谷」

「悪ぃ、変化球が真ん中に行っちまった」

「次はしっかり投げろよ」


四番センター新田さん

『もうさっきみたいには行かせねぇ。最初から本気で行く』

バシーン

『うわぁ、これ140は出てるぞ』

バシーン、ストライクアウト!


五番ファースト森原さん

バシーン、ストライクアウト!


一回で先制した昂大ナイン、このまま逃げ切ることができるのか?

   一 二 三 四 五 六 七 八 九  H E 

男子 0                0 0 0

女子 2                2 2 0

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