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MY GROUND  作者: 狗鷲戦士
一年生編
3/6

女子野球部設置から2日後、龍安高校第二野球場。


「えー、今日から正式に女子野球部の活動が始まることになるが、練習の前に、軽く自己紹介をしてもらおうと思う。最初にやりたいひとは挙手」

「はい!」


自己紹介は歩夢→私→実→珠代→紗菜→夏稀→真→冬美→果子→梨沙→仁奈の順番で行われた。


「1−C篠原歩夢、投手です!オッス、よろしくお願いしまーす!」


相変わらず元気だなぁ、つぎは私か。


「木下詩乃です、よろしく。中学の頃はサッカーしてました。野球をやるのは初めてです」

「1−E森原実です、中学では水泳をやってました。野球はやったことはないけど、早くやってみたいです」


実の髪型はショートカットでボーイッシュな声が特徴。これは女子にモテそうだな。


「1−A相沢珠代ですぅ。中学では手芸部に入ってましたぁ。運動は苦手ですが、よろしくお願いしますぅ」


珠代はおっとりとした口調と長い髪が特徴的、手芸の腕前はかなりのものらしい。


「つぎは私の番やな。1−B三田紗菜や、よろしくたのむで。趣味は料理で、中学は家庭科部やってん。今度私の料理食わしたるで楽しみにしといてください」


紗菜はコテコテの大阪弁をはなし、ものすごく容姿がいい。これならアイドルにも合格できるレベルだと思う。


「1−F新田真です。中学の時はソフトボールをしていました。ポジションはセンターです。よろしくお願いします」


真くんは、ものすごく背が高く、目力がすごい。見た目の割に性格は優しいタイプ。


「私は1−Dの新井夏稀だゾ。中学も野球をしててライトを守ってました!今までは県大会より上に行けなかったけど、私はこのチームで全国に行きたいです!」


夏稀は歩夢並に元気がいい。短めの髪に、黒く焼けた肌はまさにスポーツ少女という感じ。


「1−D新井真冬、です。夏稀は、妹です。みなさんの足手まといにならないように頑張ります」


真冬ちゃんは引っ込み思考な性格。夏稀とは姉妹らしいけど、正価格が正反対で驚いた。


「1−A松本梨沙よ。今まで投手をやってたわ。好きなものは直球、嫌いなものは技巧派投手よ。私は130km/hを目指す女よ、普通の投手と同じにしないで頂戴ね」


梨沙は強気な性格で、直球をこよなく愛している。この性格がクラスで浮いてなければいいけど......


「1−B阿部仁奈です。中学の軟式で投手してました。よろしくお願いします」


仁奈は、頭にあるちょんまげと、かっこいいスポーツ眼鏡が特徴。そういえば、B組にちょんまげに女の子がいることは一年生の間で少し話題になっていたなぁ。


「じゃあ、最後は私ね。みんなのマネージャーをさせてもらう中川果子よ。体に違和感があったらマッサージしてあげるから、いつでも言ってね。


果子はいつも学校で白衣を着ている。本人曰く小学生の頃からだとか......彼女の両親は京都市内の整体師で、マッサージの技術はそこからきているらしい。


「みんな終わったな、じゃあ早速練習をしていきたい。いつもならグランド5週と全力ダッシュと言いたいところだが、まずは皆に硬式球になれてもらう。野球経験者と未経験者で2人1組を作ってキャッチボールをしようか。そのときに経験者は未経験者に教えながらやるように」

「「はい!」」


========================================

昂大は、彼女たちがキャッチボールをしている姿を見つめていると、果子に声をかけられた。


「どうですか?このチームは」

「そうだなぁ、今のままでは予選突破も難しいだろうな」

「ですよねー」

「だが、俺が絶対強くしてみせる。彼女たちはもういちど俺に夢を叶えるチャンスをくれた」

「夢......ですか?」

「あぁ、甲子園を優勝するという夢をな」

「でも先生は準優勝だったんですよね?」

「あぁ、でも優勝じゃなきゃダメなんだ。しかも試合の直後に肘を壊して結局どの球団からも声がかからなかった」


すると果子が申し訳なさそうに顔を下に向けた。


「そうだったんですか......」

「でもいいんだ。これからは彼女たちがいる、そして俺が必ず優勝できるレベルまで育ててみせる!」


果子と話していると、一人の青年が声をかけてきた。


「あ、清水コーチじゃないですか。お久しぶりです!」

「ひさしぶり」

「えっと、この方は?」

「あ、自分、2年の掛布雅之っス。うちの硬式野球部でキャプテンしてるっス。清水コーチは去年までうちのコーチだったんすよ。ところでなにをされてるんスか?」

「あぁ、今年から女子野球部ができてそこの顧問をしてるんだよ。あっ、そうだ。君たち1回うちと練習試合してくれない?」

「柳田監督に聞いてみないとわからないスね」


柳田監督は30歳の頃に硬式野球部の顧問になってから当時弱小だった龍安高校を強豪校へ育て上げ、今もなお現役で監督をしている名将だ。すると、ちょうどいいところに校舎に戻る途中の柳田先生が歩いてきた。


「あ、柳田監督お久しぶりです」

「おう、久しぶりじゃないか。何か用かね」

「はい、今度うちの女子野球部と練習試合をしてもらえませんか」

「あぁ、君にはいろいろ申し訳ないことをしてしまったし断れないな。でもいいのか?そっちは未経験者もおるのだろ」

「それでいいんです。はやく試合慣れして欲しいので」

「そうか、じゃあ来週の午後13時からでどうだ」

「はい、大丈夫です」

「じゃあまた来週。おい掛布、グランドにボールが残ってたぞ、片してこい!」

「は、はいっス」


そうして2人は去っていった。


「いきなり試合ですか、無茶なことしますね、先生」

「だが、そうじゃないと3年以内に優勝は無理だ」

「そうですね」


========================================

いきなり男子硬式野球部と練習試合をすることになった龍安女子。これから試合に向けて地獄の一週間が始まる。

すみません。嘘つきました。まだまだ語録のエンジンかからなさそうです!

全国の淫夢厨のみなさんもう少しお待ちください!

許してください、何でもしますから(謝罪

最後に、今回もここまでよんでいただき、ありがとうございました。


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