強制入部!野球部に入った詩乃
わたしは木下詩乃。今日から龍谷高校の高校1年生。
「やっぱり知り合いがいる高校にすればよかったかなぁ......」
そう思いながら席につくと
「木下さん?だっけ、オッスお願いしまーす!」
「わっ!びっくりしたぁ。なにそのあいさつ。あ、詩乃でいいよ」
「じゃあ......詩乃ちゃんよろしく!わたしは篠原歩夢。埼玉から来たんだ。歩夢って呼んでくれていいよ。中学の時は野球部だったんだ。詩乃ちゃんは中学の時なに部だったの?」
「サッカー部でゴールキーパーをやってたよ。歩夢はなんで龍谷にきたの?」
「急な親の転勤でね。もっと決まるのが早ければ野球が強い高校に行けたんだけど......」
「そうなんだ。そういえばうち、男子はそこそこ強豪だけど、女子野球部ないよ」
「・・・・・・え?」
うわぁ......この子何も知らずにうちにきたんだなぁ
「ねぇ」
「ん?」
「詩乃ちゃんって部活とか決めた?」
「なにもなければサッカー部にしようと思ってるけど......」
「詩乃ちゃん、野球やろう!そうだよ、なければ作ればいいんだよ!じゃあちょっと野球してくれそうな人と野
球経験者探してくる!詩乃ちゃんは部活作る書類と顧問してくれそうな先生さがしといて!」
「え?ちょっと、歩夢ーーーーーーーーーーー」
入るとはいってないんだけどなぁ。でも野球か、ちょっといいかも。
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