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僕らの試験
高泉光学園は謎多き超エリート高校である。
謎多きといわれる理由は、開校2年でありながら、全国トップの偏差値を誇り、試験内容は一切明かされてないことだ。そして、その場で合否を発表されるという。
さらには、受検許可証が無ければ受検することさえできず、その試験に合格せねばならないのだから、とても狭き門である。
その門を前に、いつもは折り曲げるスカートを折らず、ストレートの髪をなれない三つ編みにした結木希美が二重で大きな目を輝かせていた。
「よしっ」
小さく気合を入れて、ライバルが吸い込まれていく門に身を滑らせた。
校舎まで続く道の脇には常緑樹が植わっており、春にもかかわらず花はひとつもなく華やかさに欠けるが、そのおかげで校舎の白が際立っているように思える。それにしても、とてつもなくでかい。




