表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

大丈夫か?俺等

作者: 未来夢芽

わけわからなくなるかもしれませんが、出来れば最後までお付き合い下さい…

「なんで?何でわかってくれないのよ‼」

いや、知らんがな。


いきなりこんな台詞で始まってしまってすんません。てかいや、俺にも状況がさっぱりわからんのですけどね。

いつも通りに学校来て、授業の予習して来た問題のやり忘れがないか、自身の机に座って最終確認してたら何かいきなり言われたんですよ。

あ、この時言われたのが冒頭です。


因みに彼女はクラスメイトです。

喋ったことなんてありません。

ありません。断じて。

大事なことなんで2回言いました。


そもそも基本、俺喋りません。


いや、勿論例外もいますが、男女ともに数人しかマトモに喋りません。

友人曰く、極度の面倒くさがり屋だそうです。



話を戻します。


俺は彼女に怒鳴られる筋合いも心当たりもありません。

会話もしていないのでわからないも何もありません。

というか、今、正にこの状況的に彼女の印象が悪くなっています。ちょ、予習のノートを振り落とさないで下さい‼足で蹴るってどうゆうことだよ‼

……勿論、そんなこと思っているとはおくびにも出しません。

ノートは友人が確保してくれたみたいです。後で何か奢ろう。



「私があんたを誘ってるのに無視するってどうゆーことなわけぇ⁉何回も何回もしたのにさーぁ‼フザケルのもいい加減にしなさいよぉ‼てか彼氏にしてあげるって言ってんだからさぁ!泣いて喜びなさいよ‼キャ!言っちゃった〜、あたしったらオッチョコチョイなんだから〜、で、早速デートしましょ〜どこ行きたぁい?初めくらいは意見聞いてあげるわぁ〜、遊園地か、映画か〜、どっちか選びなさいよ〜」



どうしたこの女。

いや、てかクラス中が引いてるんだが…

俺にどうしろと⁉このマシンガントークどうしろと‼

クネクネしてるし…いやいやいや、どうしろと‼何か俺どうしろとしかいってねぇ‼


面倒くさそうに俺が見てるのがわかってないのかずっと喋り続けているが、いやいやいや、付き合わないし。

女の肩越しに友人を見ると、自身の机に俺のノートを置いていた。こちらの視線に気づくと首を肯定と言う意味の縦に上下し、口パクて「ま・か・せ・ろ」と言った。ハイ、任せます。

友人が俺に近づいて来てるのに女は気づかないのか喋り続けている。俺はこれから何が起こるかわからないが、できることは無いと思った。うん、間違っていないはず。







「逢崎さん。それ、ウチの彼氏なんで、やめてくれます?」


それを聞いた女…アイサキ?はキョトンとした顔で俺と友人を見た。顔に意味わかんないって書いてある。


うん、俺もわかんない。同感です。


「じゃ、これ以上言わせないでよね?不愉快だからさ。」

バーイバーイ……と言いながら俺の腕を引っ張ってクラスから出て行く…

沈黙の落ちるクラスに一限目を知らせるチャイムが鳴った……やべ、サボっちった。



「で?説明しろ。」

「きゃー、相変わらず端的な言葉ね〜」

「茶化すな」

風がお世辞にも気持ちいいとは言えない生温かい空気をした屋上に来ています。

ま、夏なんてこんなもんだわな。


俺等は今、授業をサボっているわけです。教室帰るとめんどくさいことになりそーだなー…とか考えてます。軽い現実逃避ですね。


「いや、付き合わない?ウチ等」

「あんた、助けてくれたわけじゃねーのかよ。」

屋上に二人の男女。

小説なんかにあれば密会のようである。生憎、余り恋愛物は読まないが。

一難去ってまた一難?

何だこの状況。


「いや、ポロッと出た言葉だったんだけどさー…よくない?男女だし、気兼ねしないで済むしさ」

そう言われると意思が弱くなるのは何故だろう…わー、どうするだよ。

「気兼ねはしないな、確かに。」

「でしょ?ウチ等他にカレカノ出来なさそうだしさ、幼馴染ゆえに事情もわかるしね〜」

納得してしまう自分がいる。

友人のコトは好きだし、自分にはない性格も羨ましい。優しいし親切だし…うん、よく考えれば俺、マジで好きだな…



「ウチ、マジあんたのこと好きだし」

「…………俺も、多分…好きだ…」

自身の顔が赤くなってるのがわかる。真っ赤だ。


「ヘヘッ……ヤバイ、嬉しいわ」

友人いや、恋人か。

本当に嬉しそうに頬をかいている。

あぁ…本当だな…

俺、好き…なのか……




「じゃあ、これからアキラちゃんは彼女として、ウチのコトよろしくな!あ、ウチは美咲くんってよんでね〜!」

本当に何だかなぁ…


こうして俺は彼女となった。





コレは男の格好をした女と、女の口調をした男の幼馴染の物語…


性別逆転コンビ‼ついにラブラブ‼‼by新聞部

はい、わかっていただけましたでしょうか?何故これを書いたのかわかりません…

でも楽しかったです。

わからない方に解説‼

アキラ=女。

中世的な外見に高い身長にスレンダーな体系。そんな自分に女物なんか似合わないと言って男子制服着用。しかし、その割に声が高いことがコンプレックスになっているので無口。ちゃんと女子だと知っている人も多い。

ミサキ=男。

コッチは見た目男。幼馴染のアキラを理解しようと女言葉で喋っていたらそれがいつの間にかデフォになった。アキラを女として好き‼実はクラスメイトの女の子に一番ムカついてたのはこいつ。


ということです。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ