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お弁当

作者: 雪猫
掲載日:2026/10/17

便利な世の中になったものだ。

私は、子どもの顔を思い浮かべた。

私の愛情をAIが読み取り、全自動で

愛情弁当を作り出す。華やかで可愛らしい。


旦那への愛情弁当も作る。

シックというか地味な印象。ゴーヤやケールが苦そう。

食べられない小さな花が、せめてもの華やかさだ。


華やかで可愛らしく見えるお弁当も、

子どもは何が不満なのか、よく残す。

こんなに愛情を込めてるのに。


私は怒りながら、余った食材で手作り弁当を作る。

地味で可愛くない。彩りも良くない。

私にはお弁当のセンスがない。


しかし、子どもは何が良いのか、こういう時だけ完食する。

何の嫌がらせか。


だから私は、せっかく全自動で出来るのにと思いながら

今日も手作り弁当を作る。

少し嬉しいのが腹立たしい。


余った卵焼きは、旦那のお弁当に入れてやろう。


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