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ユリアの帰省2

部屋の中はフリルとレースで埋め尽くされていた。


あれ、私がここを出る時には質素な部屋だったと思うんだけど...


フリフリの枕カバーにベッドシーツ、上からカーテンの下がっているいわいるお姫様ベッド。

さらにベッドの中には大きいぬいぐるみが一体設置されており、布団もレースとフリルがふんだんに使われていた。


私の部屋を改造したのはどこのどいつだよ!


私はモノトーンが好きだ!!私はシンプルな部屋が好きだ!!なのに...なのに...


そう泣き崩れそうになったが別にたかが3日の帰省だ。文句言うのに労力を使うのはやめよう...そう自分にいい聞かせた。


疲れたのでベッドに横になるとフワッフワのベッドに思わず顔を突っ込んだ。


学園のベッドも悪くないがやっぱり家のベッドは格別だな...


そう思いながらゴロゴロしていると気がつけば寝てしまっていた。


翌日


「おはようございます、お嬢様!」


笑顔で入ってきたのは私が帰省した時にお世話してくれるメアリーで私の乳母の娘だ。

茶色い紙をキュッと結んでいて可愛らしい顔をしている。


絶対乙女ゲームだったらヒロインの立場の顔してるよ...


そんな事を考えながらネグリジェから普段着のドレスに着替える...普段着なのに着替えるのに30分もかかった...。


午前中は庭を散策して変わった所があるかないかを自分の目で確かめたりティータイムを楽しんだりしてのんびり過ごした。午後は大好きなお兄様の領地経営の話に参加したりして過ごした。


お兄様いわく私の意見は別視点からの意見が多くて参考になるらしい、なんだか嬉しいね。


夕方が近づいて来ると私は一旦部屋に戻り誕生日会用のドレスに着替える...のだが、

明らかに私の趣味では無いフリルとレースがふんだんに使われたいかにもおとぎ話のお姫様のようなドレスがやってきた。


『メアリーこれは...?』


「奥様がお嬢様にと...」


ピキっ....


「部屋も?」


「はい、お嬢様にきっと似合うからと...」


『嫌よ、私絶対このドレスは着ないわ!』


こんな子供みたいなドレス誰が着るものですか!

まるでドールに着せるドレスみたいじゃない!

甘ロリとかいう次元じゃない....


「ですが...」


コンコン


イライラしながらドアを開けると大きめの箱を持ったお兄様が立っていた。


「ユリア、良ければこれを着てくれないかい?僕とお揃いにしてみたんだけど...」


「着ます!」


そう言って箱を受け取ると中にはブルーブラックを基調とした可愛らしくも綺麗なドレスが入っていた。


『なんて可愛いの...』


思わずドレスに見とれていると


「ではこちらに着替えましょう!お嬢様」


とメアリーが提案してくれた。


私はなんとかお兄様の送って頂いたドレスに着替えると食卓へ向かった。

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