転入生挨拶
皆様今年1年間お疲れ様でした。
"男装令嬢は冒険者として生きたい"を1年間御愛読頂きありがとうございました。まだまだ続きますのでこれからもよろしくお願い致します。今年最後の投稿です。
良いお年を*ˊᵕˋ*
さて、前回では見ることしかできなかった動きやすそうな服の袖に手を通し...
『うん、バッチリ!』
「リア〜?準備できた?」
ノックをして制服の上からフード付きのマントを着たイースが部屋に入ってきた。
「かっこいいよリア!まるで王子様みたい」
別にそんな王族が着る服でもないのだが...悪い気はしない。
さていよいよ学園生活のスタートだ
「転校生を紹介します。右からリアトリスさん、イースさん、クレアさんです」
「「『よろしくお願いします』」」
ほほう、あの面倒臭いお貴族様は別クラスか...
喜ばしい限りだな。
それぞれ席に着いた後授業が始まる。我々は高等部なので授業の内容も難しいのだが既に卒業した私からすればただの懐かしい復習だ。
前の席で真面目に授業を聞いているイースを見ながら私はノートを取りながら落書きをしていた。正直私は早く実技がやりたい。剣が握りたい。体術を学びたい。そんな事を考えながらイケメンマッチョを描いていると
「落書きをしているという事はこの問題が解けるのでしょうね?それとも平民には難しすぎたかしら?」
クスクス...クスクス
どこからとなく聞こえる笑い声、なるほど、私が平民だからバカにしてるのか。
『えーっとなんでしたっけ?ここをこうしてこうなるから...あれに当てはめて...はい、解けた。え、平民だからなんですか?笑
まさかこんな問題...今どき平民でも解けますよ笑』
「ふん、たまたまでしょう?まぁいいでしょう。席に戻ってください。」
やっぱり貴族は平民への差別が酷いなぁ...
あの先生は嫌いだ。差別意識が強すぎる...イースに悪い影響がなければいいが...そんな事を考えながら問題集を解き終わった私は今度は筋トレのメニューを考えていた。
「へぇ...すごいねぇこの問題をすぐ解けるなんて...見た所君、僕達よりも年下だよね?」
げっ...第1王子殿下....なんでこの国の次期トップとも言える人が一平民の私に関心を持つんだ!
意味がわからない。平民である私をおちょくってるのか?きっとそうだろう...でなければ辻褄が合わない。
『で、殿下...そこまで見られるとその神々しい光で死んでしまいそうです...』
「ふふふ、そんな事はないよ、それにここは身分の差なんて関係ない。普通に友達として接してくれ」
『そうですか、では....いきなり喋りかけないでください。』
私は周りに聞いている人が居ないのを確認して殿下にそう告げてイースの所へ向かった。
「へぇ...素の顔はあんな感じなのか...面白い」




