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試験場1

「ここは剣術を学ぶところだ、甘ったれた根性を叩き直す!!かかってこい!俺は試験監督シュネー・ディカイだ。俺との模擬戦が剣術のテストだ。攻撃魔法の使用は禁止だ。剣術の腕だけを見るからな!さぁ最初に来るのは誰だ?!」


ん?シュネーが名前か?随分とオシャレだなそんな事を考えながら私は試験監督の話を聞いていた。いよいよ試験開始だ。


さて、大物は最後と相場が決まっているので私はそっと後ろの方へ隠れた。


「よ、よろしくお願いします!!」


「いい挨拶だ!かかってこい!!」


案の定と言ったら可哀想だがボコボコにされていた。そんな事したらみんな萎縮しちゃうじゃないの?それともそれが試練なのか...


そんな事を考えていると爆速で突っ込んで行ったやつがいた。試験監督の先生もびっくりしていた。剣術の腕もまぁ中等部くらいなら合格出来そうないかにも脳筋という言葉がふさわしい受験生だった。


「アイツ....脳筋だったな....」


「脳筋だぁ...」


やっぱりみんなそう考えるよね...


その後も次々と受験生が突っ込んで言ってはボコボコにされるというのを繰り返し...


さて、最後は私の番だ。この日のためにたくさん準備をしてきた。今日はその成果を発揮する時である。あまり張り切りすぎてもいろいろ大変なことになるかもしれないので、ほどほどに力を抜き全力で敵をぶっ倒すことを誓います。


言ってることが、違うって?つまりだね、冒険者としては私は優秀な方だと思っている。しかし騎士と言う意味では、私はまだまだ未熟だ。そこで今回は騎士道精神に則った騎士の戦い方を学んできた。それをここで発揮しない手はないと私は思ってる。


さぁ、試験監督様よ。私といざ勝負だ!!

燃え上がる心と競争心とは裏腹に私は弱々しい声で挨拶をした。

『リ、リアトリスです...お手柔らかにお願いします...』


「なんだあのひよっこいのクスクス剣すら触れないんじゃないか?クスクス」


「お手柔らかに〜だってさ、負け戦お疲れ様でーす」


そんな野次が聞こえて来るが関係ない。私は初めの合図と同時に加速した。今回目指すのは残虐で楽しい戦いではなく美しく、道徳や礼儀を重んじた戦いだ。相手は魔物や盗賊などではない立派な騎士なのだ。なのでいつもの様に笑いながら骨を折ったり肩に刃を突き刺したりアキレス腱を切って歩けなくしてその様子を楽しんだりなどなどをしては騎士道にある道徳や礼儀にかけてしまうので今回はしない。


私は瞬時に加速したはずだが向こうもほぼ同時に加速してきた。


キーン


お互いの剣が当たりバチバチッと火花を散らす。


「ほぉ〜?無詠唱で加速できるとは...君受験生の中では1番強いんじゃないか?」


『お褒めに預かり光栄です』


思わずニヤけてるしまいそうな口を抑えるのでこっちは必死だ。


だが力は相手の方が上、剣で押し切られ宙を舞う。だが、私も宙を舞った事は初めてでは無い。初めて舞ったのはクリスが誤って私に魔法をぶっぱなした時だったか...クルクルと回りながら体勢を整え綺麗に着地。


"さっき笑ってたお前らよりも才能があってすまんな笑"


おっと、思わず声が出るところだった。


「ほぉ?やるねぇ坊ちゃん、じゃあちと本気で行こうかね!」


そうシュネー試験監督が言った瞬間恐ろしい速さで突っ込んできた。前世で言うスポーツカー見たいだな。私は動体視力を強化魔法で強化しギリギリで避けた。その後もこシュネーとかいう戦闘バカは本気で襲ってくる。私の得意分野は騎士の戦い方では無いため苦戦を強いられたが無論負ける気は無い。というか負けたくない

こんなおっさんに負けるとか冗談じゃない。私にもAAランク冒険者としてのプライドがある。私は殺気を放った。するとどうだ、向こうも殺気を放って来るでは無いか。よし、殺そう。そう思った瞬間...


「そこまで!!何してるんですかシュネー!!

受験生が殺気を放つのも問題ですが試験監督である貴方が本気で殺気を放ってどうするんです?!他の受験生が萎縮どころか泣いてる子だって出てきたじゃないですか!!」


「すみませんでした....」


「貴方もですよ?!試験監督に殺気を放っては行けません!!いいですね?!」


『はい、すみませんでした』


「それにしてもシュネー相手によくあそこまで持ちましたね、剣術に関しては高等部に転入で問題ありません。頑張りましたね」


『ありがとうございます!』


この試験監督はいい人だ...

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