転入試験
「皆さんおはようございます、今日の筆記試験を担当させて頂くリンダ・コリアーノと申します。不正は絶対に許しませんのでくれぐれもしないように」
「時間までもう少しありますのでそれまで勉強するなり交流を深めるなりしてください」
さーて人生2度目の試験だ。でも今回はユリアとしてでは無く、ユリウスとしてでもなく、ただの平民リアトリスだ。クリスも名前をイースと名乗っている。そして何より!今回力を込めたのは"変装魔法"だ。顔の形から体の形まで...と言いたいところだが流石に性別を司る部分は変えられなかった...でもそれ以外は完璧に別人にすることに成功した。
私は薄紫の髪の毛に赤紫の瞳、背丈は普通の少年くらいに設定した。
イース(クリス)はのワインカラー髪の毛にグレーグリーンの瞳背丈は普通の少年より少し小さめくらいに設定した。
イースと開始時間まで喋っていると...
「やぁ、君たちも転入生かい?僕はエフ・メロスタン今年は転入生が多いみたいだからテストの結果で学年を決めるらしいよ」
「僕はイース、よろしくお願いします」
『僕はリアトリス、よろしく』
「リア?!相手はお貴族様だよ?!よろしくだなんて...」
「いいよいいよ、学園では身分差はない完全な実力主義だから」
「皆さん!!筆記試験の時間です。席に着いてください。」
「それでは!始め!!」
先生の声を合図に一斉に書き始める。私ことユリア...いや、リアは既に高等部の試験をクリアしているので余裕だ。問題はクリスだが...まぁきっと大丈夫だろう。それにしても先生達の目が恐ろしい。まるで獲物を狩る時の魔物の目じゃないか。きっと不正者を絶対見つけるという強い意志があるのだろう。
私は問題自体はスラスラ解けるのだが解いてしまえば不正を疑われかねないのでじっくり時間いっぱいで解くことにした。
バチッ
「そこ!!カンニングしましたね?退場してもらいます。」
「違います!してません!離して!!離せよ!!」
クスクス これだから平民はクスクス
え、もしかしてココ魔法や魔術を使うとバレるの?!こっわ...いやでもそうか、じゃないとカンニングし放題だもんな。クリスの様子見しようとか思わなくて良かった〜それにしても平民バカにしすぎじゃない?これだから平民はってなんだよ....まぁ怒っても仕方ないか。
その後の空気はピリピリしていて筆記試験を受ける空気じゃなくなっていた。
「試験終了!!全員筆をテーブルにおけ!!」
「次はメインで使う攻撃方法で訓練場が別れている。剣術の人は訓練場1へ魔法、魔術の人は訓練場2へ移動だ!!」
ここで一旦クリスとはお別れだ。
『お互い頑張ろうねイース!』
「そっちもヘマしないように...」
そうしてお互いそれぞれの訓練場へ向かった




