迎えた舞踏会
私は珍しくウキウキしていた。
ヒロインを見つけるのよ!そして悪役令嬢になれば婚約破棄からの国外追放で私は晴れて自由の身。
私は真っ赤で派手なドレスに袖を通した。
メイドからはもっとお淑やかなドレスの方が似合うと言われたがそんなもの知ったこっちゃない。
私は会場に着くと堂々と会場の中へ入った。
ザワ、ザワザワ
ふふっ、皆が私に注目してるわ。
そう来なくっちゃ意味が無いわよね
私はテーブルに並んでいるスイーツをお皿に取ると堂々と食べ始めた。ケーキなどの食べ物は飾りとして扱うのが今のトレンドなのか誰もケーキや並んでいる食べ物には手をつけない。
それを食べるなんてと思われるかもしれないが、マナー違反でも無いのだから別に問題ない
それにケーキは嗜好品だ。食べたとしても一口食べて残す人も多い。
だが忘れては行けない。私は元とはいえ日本人
お残しはいけませんで育っている私に残すの選択肢などないのだ。
しかもこのケーキ美味しいのだ。
夢中で食べていると
「そんなふうに沢山のケーキを頬張るなんて...少々下品でありません事?」
キター!
私は扇子で口元を隠すとニッコリ笑った
『あら、お皿を持っている人に話しかけてくるなんて随分とおっとりしてらっしゃる方なのですわね、それにそのドレス、とてもお地味な趣味をしてらっしゃるのね。私も見習いたいわ』
訳はお皿を持っている人に話しかけるなんて気が利かないのね、よく見たらそのドレス趣味が悪いわね 私も見習いたいである。
お皿を持っている人には話しかけては行けない。話しかけるならお皿を置いたあとに話しかけるとのは列記としたマナーである。
しかし食べ物を食べない今忘れられている可能性があるとは思っていたがやはりか…
喋りかけてきた令嬢は顔を真っ赤にしていた
すると
「知らなかったとはいえその言い方は酷いのではありませんか?!」
ヒロインか?!
私は瞳孔をカッと開いた。
ビクッ
見覚えのある令嬢は震えた声で言った。
「最近は食事をしない方も多い中自分が知っているからと言って他の人も知っているとは限りません。なのにおっとりしているだなんて侮辱が過ぎます!」
ふふっ今ね
『でしたら随分と自信がおありではっきりしてらっしゃる方と言った方がよろしかったかしら?』
訳は随分と威張っていて無礼な人ね
「なっ?!貴方には人の心が無いのですか!」
そんなの悪役令嬢に必要ないので
『私は事実を言ったまでですわ、貴方こそどうしてそこまでそこの方を庇うんですの?もしかして同じ趣味を持っていらっしゃる方...それは申し訳ない事をしたわ私とは住む世界が違いますのね』
訳は事実を言っただけ。なぜ庇う?同類?私とは住む世界が違うわである。
『貴方もお人はよろしいのですけれどわたくしは苦手ですわ。』
訳は頭が悪くて嫌いである
ボロカスに言った気がするがまぁいいだろう
すると見覚えのある令嬢は泣き出した。
やべぇ私の紳士な部分が...気まずいわ。
その場を後にしようとすると聞きなれた声が飛んできた。
「ユリア!!お前はベルティアになんて事を言うんだ!!」
「大丈夫かい?ベルティア、あいつの事は気にするな。きっとベルティアの可愛さに嫉妬したんだ。君は正しいことを言っていたよ僕が証明する」
「それに比べてお前は...婚約者だということが僕の恥だ!!この嫉妬に狂った悪女め」
ステファンだったか…忘れていたな。
『あら、ステファン様。こんな所でお会いするなんて...随分とお時間がおありのようですわね』
「なっ?!お前は嫌味しか言えんのか!!行こうベルティア...」
はぁ、お前とは永遠にさよならしたいわこの屑め。
私はお皿に乗っている美味しいケーキを平らげると会場を後にした。




