想定外の出会い
今日は待ちに待った冒険者としての活動日だ。
私たちのパーティーは地元では有名だけど王都ではどのくらい知名度があるかを知るために、今日はクリスを転移魔術で無理やり王都のギルドに連れてきた。
『クリス!こっちだ!今日はこっちで依頼を受けよう!』
「待ってよユリウス〜」
ルンルンな私とそれを追いかけるクリス。
まぁいつもどうりの光景だ。
ギルドに入って受ける依頼を探していると冒険者に話しかけられた。
「ここらじゃ見ねぇ顔だな。ここは新人が来るところじゃないぜぇ〜?」
俺はスキル、威圧を放った。
これは弱い魔物を遠ざけるのに便利なスキルなのだがどうやらスキルと付くものは転生者特典のようだった。
「ひぇっ....」
『おいおい、さっきまでの威勢はどうしたよ?
初心者冒険者相手に腰抜かしてんのか?なんとか言ったらどうだ!』
今日はストレス発散に来ているのだ。学園生活で溜まった爆発寸前のストレスを抱えてる私はいつも以上にキレやすい。
「ユリウス!そこまで!」
おっと、やりすぎてしまった。
威圧が強すぎて突っかかってきた冒険者はおもらしをしてしまったようだ。
「やりすぎだよ!ユリウス!」
『スミマセンデシタ』
「もう!ちゃんと反省してよね」
なんて会話をしていると受付嬢から声をかけられた。
「もしかしてルーレットのお2人ですか?!」
ルーレット、それは私たちのパーティー名だ
『あぁ、そうだよ』
「あの依頼達成率100%の伝説のAランクパーティー!」
ん?Aランク?そう思ってクリスをちらっと見るとてへっと言うような仕草をした。
な、越されるとはなんか癪に障るな...
「是非お二人に受けて欲しい依頼があるんです」
「ただ危険なのでもう一組のパーティーとの合同で討伐して頂く形になるのですが...大丈夫でしょうか?」
私とクリスは顔を見合わせて依頼を受けることにした。
もう一組のパーティーを紹介された瞬間私は固まった。
実力者パーティー...と言うよりお貴族様パーティーじゃねぇか!
クリスも固まっている。そりゃそうだ。平民と貴族とでは天と地ほどの差がある。
『えっと...お貴族様ですよね?』
「同じ冒険者だ。気にするな」
しかもその顔...変装しているつもりだろうが私には鑑定スキルがある。
そしてその鑑定スキルが私にリーダーは第二王子だと言っている。
『胃が痛くなってきた』
ちゃんと討伐できるのだろうか...




