最悪なスタート
さて、待ちに待ったクラス発表だ。
結果は...婚約者と別のクラスだ。
私は思いっきり喜んだ。それはそれは喜んだ。
しかし私は世間から見た自分の評価を知らなかった。そのせいで後々笑われる事になるとは知りもせずに
「ユリアー!」
「わたくし達同じクラスですわぁ」
「あぁ、また皆で話せるな」
近寄ってきたのはモニカとステラだ。
『そうですわね!私もお2人と同じクラスでとても嬉しいですわ』
キャッキャっと話していると授業開始のチャイムが鳴った。
「それでは皆さん、自己紹介をお願いします」
「俺はルクフォルド・ルズルス 、気安く話しかけないでくれ。俺は友達なんていらない」
初っ端から癖の強いやつだな...
「僕の名前はキャスティン・バルセロナだよ
みんなよろしくね!」
淡々と自己紹介が終わって最後は私の番だ
『私はユリア・アーデルハイブですわ、皆様よろしくお願いします』
「アーデルハイブってステファンの婚約者か」
「あぁ、適当に選ばれた婚約者...」
「可哀想な婚約者ねクスクス」
「確か田舎に引きこもっている芋草令嬢の事よね?クスクス」
「以上で自己紹介を終わります」
「それでは次は女子は礼儀作法、男子は剣術のテストを行う。全力で取り組むように。」
最悪だ。私も男子に混じって剣術がしたい
「ユリア・アーデルハイヴ!聞いてますか?!」
窓の外から剣術のテストを眺めていたら先生に怒られてしまった。
『申し訳ございません。』
「全く、もう一回説明するからちゃんと聞きなさい」
その後もダンスだの刺繍だの遠回しな言い方だの本当に退屈な時間を過ごした。
ちなみにステラとモニカは中々に素晴らしかった。
胸を張って私の友人は素晴らしいだろ!
と言えるレベルだ。もちろん私も高得点を叩き出した。でないと剣術が出来なくなるからね。
「以上で午前の授業を終わります。」
先生の掛け声と共に鐘が鳴った、午前の授業はこれで終わりだ。
さぁ待ちに待った学食だ。ここのご飯は美味しいと評判なので実は密かに期待していたのだ。
モニカとステラと食堂へ向かって歩いていると前から人がこちらに向かってきた。
「君がアーデルハイヴ嬢で間違いないな?」
なんだコイツ...
『ええ、間違いございませんわ。何か御用でしょうか?』
するとリーダーらしき男子生徒がいきなりみんなの前で喚き始めた。
「俺はお前を婚約者とは認めない!
こんな田舎にひきこもってた令嬢がなぜ俺の婚約者なんだ!」
「いいか?昼も一緒に食べる気は無いしお前をエスコートするつもりも無い。今後俺にあっても他人だと思え。俺はお前みたいなやつ知り合いとすら思われたくないからな!」
「ビシッと言っちゃうステファン様かっこいいですー」
「ステファン様ほんと可哀想です」
「クスクス」「お可哀想..フフフ」
は?
こんな人が多いところで大声で言うか普通、
しかも言うだけ言ってどっか行くのかよ。
コイツ、無いわー
「酷いですわぁ!あんな事言わなくても!ユリア、大丈夫ですのぉ?」
「私もモニカに賛成だ。あの場で言わなくても良いだろうに」
『ありがとうございますわ、でも私気にしてませんの』
嘘だ、凄くイライラしている。あんな奴ら剣で瞬殺なのに。
初めて人を刺したいと思ったわ。
「あんな婚約者ほっときましょう?」
「私もそう思うぞ。あんな奴はほっといて早く学食を食べに行こう」
『そうですわ、私面白い話題がありますの』
「まぁ、それはそれは...」
「ハハッ、面白いな....」
その後の午後の授業はさっきの話で持ち切りで私はひたすら陰口を言われながら過ごした
そして夜、
色々トラブルがあったり陰口を言われたり散々だったわ。ちょっと魔物狩ってこよっ
こうして今日もまたアーデルハイヴ領ではストレス発散に殺された魔物の悲鳴が聞こえるのであった。




