ランクアップ試験
「おい!どう言うことだ?」
レイナがルナを睨みながら静かにたずねる。
「さぁ?私にも何故そうなっているのかわからない。」
ルナがそう答えると、隣でアレイシアが、
「レオ様がますます格好良くなった!」
と、しきりにはしゃいでいる。
現在、ギルドマスターのアーノルドが言い出したランクアップ試験の為、王都の外の森の中で、レオはカルナに貰った刀を構え、15~16匹のオークの群れを相手に無双する姿を、昨日、冒険者ギルドに訪れたメンバー達に見せ付けている。
レイナとルナが驚いているのは、レオの剣技の冴えも然ることながら、その姿に目を見開いて驚いていた。
レオは、オークの群れを見付けるや否や腰のベルトに刀を出現させて、抜刀の構えをとり、1人オークに向かって走り込んで行った。
それを見たギルドマスターのアーノルドとレイナは、レオの体格では、あの刀を抜刀出来ないと思った瞬間、140センチに満たないレオの身体が一回り大きくなり、無理と思われた、抜刀を難なくこなし瞬く間に3匹のオークを切り伏せていた。
更に、3匹のオークの首を切り飛ばし群れを通り過ぎると、納刀して魔法を発動し残りのオークを凍り付けにしてしまった。
そしてレオは、振り返りながら、納刀した刀を鞘ごとベルトから抜いて、オークを刀の鞘で叩き壊しながらレイナ達の処に戻ってゆくと、
「こんな感じでよかったのかな?」
と口にすると、
「坊主、お前本当に10歳なのか?」
ギルドマスターのアーノルドがたずねると、
「レオ様は、近い将来、この国の魔導師の頂点に君臨するお方で妾の未来の旦那様じゃ!
しかし剣の腕前も凄いとは、惚れ直してしもうたわ。」
とアレイシアは、ドヤ顔で身体をくねらしていた。
「そんな事よりも、レオ、何か大きく成ってなかったか?」
レイナの問いかけに、レオは、
「今朝、姉さんに貰った刀で素振りをしていて、抜刀の練習しようと思ったら、身体が小さくて無理っぽかったんだけど、どうしてもカルナ姉さんみたいに格好良く抜刀がしたくて、どうにか出来ないか色々試しながらやってみて、身体強化したり体内の魔力循環の方法をや循環させる魔力の量、抜刀フォームの矯正とかしてるうちに、何故か上手く出来る様になったんた、不思議に思ってたけど、身体が大きく成ってたんだね。」
「ああ、だが今は元の大きさに戻ってるね。」
そう言いながら、ルナは不思議そうにレオの身体をポンポンと叩いてみる。
「一応、Cクラス以上の実力がある事は、判ったから、冒険者登録に関しては、問題ないと俺が保証しょう!」
ギルドマスターのアーノルドの発言に、アレイシアが、
「ランクアップ試験の体裁で来ているのだから、他の者の実力も観ずに、終わった様な事を言うんじゃない。」
と言った言葉を受けてノーナさんが、
「そうだよ、私達の事を忘れてもらっちゃこまるなぁ!」
とむくれると、レイナさんが、
「そうね、ランクアップ試験で皆きてるんだから、其々の実力を見て、正当に評価するべきではないですか?」
とその言葉を皮切りに皆に文句を言われ、たじたじになったアーノルドは、
「分かった分かった、今回だけ、特別に判定してやるが、最初は皆Fランクからで、こちらの指名依頼を成功させれば、順次ランクアップさせてやるか、それでいいか?」
そんな事を言われ、全員の実力を見る事になり、一同は、更に森の奥に進んでいくのだった。
後で書き直すか、書き足すかも。




