表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
61/64

(仮題)おじさん再び

 ガタイのいいおじさんが、僕らの進行方向に歩いて行った後、アレイシアさんをはじめ、同行者全員に頭を撫でられたり、ハグされたりと、目抜通りの中央でされていたので、道行く人々の注目を浴びて赤面してしまった。


 みんなも、注目されている事に気付き、足早にその場を立ち去る事にした。


 数分歩いて、目的地の冒険者ギルドに到着すると、アレイシアさんが、受付に行き、


「冒険者登録をしに来た、後の5人じゃ!」


 と僕らを指指したのだが、受付のお姉さんと目が合うと、明らかに態度を変えて、


「あの小さい子供もなのですか?」


 と僕を見て言った。

 その言葉に、アレイシアさんは、一瞬不機嫌そうな顔をしてから、無理に笑顔を作り、


「ダーリンこっちにくるのじゃ!」


 と僕を呼び、僕の左手を掴み、受付のカウンターの上に乗せ、S級魔導師のブレスレットを、これでもかと受付のお姉さんに見せた。

 一瞬、何事か分からない様な顔をしたお姉さんは、ブレスレットを凝視すると、


「失礼しました!上の者を呼んで来ます。」


 と慌ただしく席を離れて、奥へと走って行った。


 暫くすると、


「なんだ?騒々しい、儂は今、とても気分がいいんだ、あまり騒ぎ立てられると、いい気分が台無しじゃないか!」


 と文句を言いながら出てきた、ガタイのいいおじさん、僕の顔を見ると、


「さっきの少年!」


 と冒険者ギルドに来てから指を指されるのが、3回目になった。


「なんだ、凄いお客って、この少年の事か?」


 おじさんが、受付のお姉さんに聞くと、


「そこの5人が冒険者登録したいらしいのですが………」


「その5人組か、些か若く見えるが、年は幾つだ?」


「ダーリンが10歳で、この2人が12歳、そしてこっちの2人が13歳じゃ、それから、妾の年は聞かぬがよい。」


 アレイシアさんが、全員の年齢を説明してくれた、最後に自分の年齢を隠すのは、淑女の嗜みなのだろう。

 僕達の年齢を聞いた、ガタイのいいおじさんが額に手を当てて、


「その少年以外は、登録しても構わないが……………」


「これを見ても、そう言えるのか?」


 アレイシアさんが、おじさんの言葉を遮って、再び僕の左手をカウンターの上に乗せると、おじさんは目を見開いて、


「嘘だろ!」


 と言ったまま固まってしまった。

 受付のお姉さんが、動かなくなったおじさんの肩を揺すりながら、


「ギルマス、しっかりして下さい!」


 と言ったところで、我に返り、


「ちょっと、全員奥に来てくれ。」


 ギルマスと呼ばれたおじさんに、案内され、奥の部屋に通され、ソファーに腰かけると、アレイシアさんが3枚のカードを出して、


「お主がギルドマスターなら、解るな、これが妾の身分証明書じゃ、不足に思うなら、スーリヤお主も見せるが良い!」


 すると、スーリヤさんも、2枚のカードを出しながら、


「君達も、出した方がいいよ。」


 と言われ、魔導師ギルドで発行して貰ったカードを出すと、僕のカードの上にアレイシアさんが、もう1枚、赤地に金色の文字が書かれたカードの置いた。


 ギルドマスターと呼ばれたおじさんは、テーブルに置かれたカードを丁寧に1枚づつ確認すると、


「信じられん!アレイシア殿とスーリヤ殿とな?

 魔導師ギルドのトップ2じゃないか、しかも残りも全員、上級魔導師じゃないか!それに、この少年が賢者?嘘だろ?」


「どうじゃ、これでも、登録出来ぬか?」


「これを見せられては、拒む事は、出来ぬが、いまいち信じられん。

 良かったら、その実力を試させて貰えんか?」


「良いが、腰を抜かすでないぞ(笑)」


 と言ったアレイシアさんの笑顔が怖い。


 

 ギルドマスターの案内で地下の、練習場へと連れて行かれ、そこで魔法を見せる事になった。


「ダーリンあまり本気でブッ放すと、ギルド会館が崩壊するかもしれんので、程々にせんと皆生き埋めになるかも知れんぞ(笑)」


「そんな事言わずに、アレイシアが、結界を張れば良いのでは?」


 スーリヤさんの提案にアレイシアさんは、


「恥を忍んで言うが、レオの魔法は、妾の結界では防ぎきれんわ!」


「「えっ?」」


 ギルドマスターとスーリヤさんが目を見開いて僕を見ていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ